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今時、障がい者を差別する宿があったとは!!小笠原村父島のPAPAYA

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 2014年の島旅は青ヶ島村。青ヶ島のみなさんは本当にホスピタリティがとてもよく、ご自身の業務がどんなに忙しくてもガイドツアーを組み込んで下さったり、ひんぎゃの蒸し釜の使い方まで丁寧に紙に書いてくださった、宿の女将さん。青ヶ島の印象がとてもよく、交通手段がどんなに不便でも優しくて暖かい人ばかりだからまた行きたくなってしまう島。
 2015年はカシオペアや北陸新幹線中心なので、島旅は珍しくお休み。今年は故郷の山口県下関市で製造された、ピカピカの「おがさわら丸」に乗りたくて、7年ぶりに小笠原行きを計画。
 まず、青ヶ島に似たような雰囲気を持つ、母島に電話リレーサービスを利用し、電話。小笠原村も海底光ファイバーを敷設してあり、ブロードバンドは導入しているはず、宿泊の予約や、レジャーの申し込みはインターネットでできるところもありますが、昔から電話予約が根付いているのか、ホームページで調べても予約はほとんど電話予約。電話のほうが人数や、希望するところ、時間などリアルタイムで会話できるという便利さからもあるでしょう。本州や北海道、沖縄などでもネットで予約し、あとで要望を伝えたり、到着時間が予定より遅れるとかは電話リレーサービスを利用して連絡をしていますが、ろう者を理由に宿泊を拒否されたところは今まで1軒もありませんでした。
 今の時代、ろう者が健常者と変わらぬあらゆる方面で活躍しているし、当然なことながら小笠原でも宿泊の予約が取れる、と期待をこめて、電話リレーサービスを利用し、相手にかけてみました。
 何も見ずにいきなり、この宿!と決めたわけではなく、事前にいろいろ調査。PAPAYAという宿は初めて小笠原に訪ねたときからあったもので、老舗的なところです。泊まるだけではなく、ドルフィンツアーの船に乗って南島や兄島瀬戸公園にも行ける、しかも、レンタルバイクも借りられる。あちこち業者ごとに電話をしなくても、ワンストップでまとめて予約が取れるところが魅力だと思い、電話をかけてみました。

 「前回も、こういうふうに電話いただいたんですが こちら ツアーも宿も耳の聞こえないかたをお断りしています。申し訳ございません」と一方的に切られる。

は?パパヤに電話をしたのは初めてなんだけど?と呆気に取られてしまいました。

 平成28年4月1日から「障害者差別解消法」が施行されたばかり、国や自治体、事業者に対し、障害を理由とする不当な差別的な取り扱いを禁止するとともに合理的配慮の提供を求めています。
「障害者差別解消法」は、企業や店舗、行政機関などが障害を理由に入店や入学を断ったり、対応を拒否することを禁止する。
 障害者が健常者と同じように暮らせる社会を実現するため、不当な差別を禁止し、民間事業者を含めて必要な配慮をするよう義務づけていて、障害者政策を大転換する内容です。

 たとえば、インターネットショップで注文内容を確定したあと、あとになって数量を間違えたとか、送り先を間違えたので訂正して欲しいなど、変更を求めると、「クレジットカードで決済したものは数量変えられねーよ」とか、店員の対応が非常に横柄。「じゃ、もう全部いりません。今回の取引はなかったことにしてください。キャンセルします!!」と取引を断っても、この店の問題であり、もう2度と利用しなければよい。これだけで済ませる問題だけど、今回のケースは「耳が聞こえない人は最初からお断り!」はたった1人の発言により、小笠原村全体に対し、良くない心証を与えてしまう、大きな社会問題。

 この対応について、小笠原村役場、小笠原村観光協会に抗議します。

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