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興味深いものを見つけました。1954(昭和29)年、生田原町制記念の駅周辺住宅地図。昭和の初めころ、生田原銅山が発見され、人口6000人に急増。もはや、「村」ではなく「町」に昇格。
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平成の大合併により、生田原町、丸瀬布町、白滝村が2005(平成17)年から遠軽町に合併。「町」制定時は、住宅や商店街など密着していましたが・・・
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今はご覧通り。昔はものすごく栄えていたのに、今はすっかり寂れてしまいました。奥白滝駅も、昔は旅館や商店もあったのに、現在はそれらを更地にして、何もない秘境を呈しています。
日本一秘境のミニ自治体、東京都青ヶ島村の人口も、一時は400名近くあったというのに、今は166名(平成28年1月1日現在)・・・。初めて上陸した1999年当時は200名前後だったというのに、急激に減ってしまいました。
今はマイナンバーが導入されていて、他の市町村に転居するのに手続きはワンストップになるかも知れない。マイナンバー制導入前の手続きは、引っ越しする前に、今まで住んでいた市町村へ転出証明書を発行してもらいます。その転出証明書を転居してから14日以内に市町村窓口へ提出し、住民票を移動するシステム。例えば、今住んでいる市町村へ転出証明書をもらい、青ヶ島へ旅行して、役場へ届け出れば、晴れて東京都民の仲間入り。数日間滞在して、自宅へ帰る。住民票は青ヶ島に置きっぱなしで、生活の根拠地は向こう。そうなると、村役場からの「納税通知書」「保険料決定通知書」のほか、「投票入場券」を送付しても、全島無番地とはいえ、郵便配達員も家はどこにあるのか不明、どんな人なんだ?聞き込みが始まります。住民票があっても、本人が見つからなければ、虚偽申請されたもので実態に合っていない。「宛先不明」として役場に戻ってきます。
このようなケースは・・・公正証書原本不実記載(刑法157条1)罪。5年以下の懲役または50万円以下の罰金刑が課せられます。
運転免許証の住所に「東京都青ヶ島村無番地」が欲しくて、転出証明→転居届 駐在所で免許交付 転出証明 →転居届 最寄りの警察署で住所変更申請。裏面に現住所記載。住民票を交付するときに「前住所」の欄に東京都青ヶ島村無番地と記載。実践しようと思っても、かなり面倒くさいです。
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北海道新聞に掲載された、生田原図書館の紹介。
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地元ゆかりの資料を集められたものを2階に展示。図書館を併設している駅はおそらく全国でここだけなのかも知れない。
生田原駅の話はこれで最後。次は・・・金華駅。