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北海道・上越(かみこし)駅(昭和50(1975)年12月25日廃駅)その1

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 天幕駅、中越駅、奥白滝駅は、平成13(2001)年7月1日から廃駅。比較的新しい廃駅と言えますが・・・中越と奥白滝の間にあった、上越(かみこし)駅は、今から40年前の昭和50年12月25日に廃駅。もちろん、カーナビには載っていなくて、その痕跡を見つけるのは、至難の業。友人がポケットからスマホを取り出し、何か調べているようだった。友人いわく「つちぶた、という有名なホームページに上越駅の細かい場所まで紹介されている。その場所を見て、カーナビの地図と照らし合わせれば、辿り着けるかも」。

 ・上越駅 (つちぶたのホームページに詳細場所が載っています)
 
 「上越」は新潟県のじょうえつ、とも読めるので、40年前までに発行されていた「上越駅発行」の切符について調べようと思っても、北陸新幹線の「上越妙高駅」や、マルスの経由欄に印字される上越線の「上越」のみの情報しかヒットしません。
 北海道の「上越駅発行」の切符、今でも現物が残っていたら評価額はとんでもない金額になるかも・・・。

 そのあたりから、国道273号線から国道333号線に切り替わります。明治時代にさかのぼりますが・・・273号線や333号線を敷設したのは、網走刑務所の囚人たち。人権を無視した、苛酷な労働条件で380m敷設するごとに1人が亡くなってしまいました。亡くなると、その場で埋めて放置。JRの金華駅から生田原(いくたはら)駅間の常紋トンネルも囚人が穴を掘って出来上がったもので、十勝沖地震により、トンネルの壁から人柱がたくさん出てきたとのこと。常紋トンネルを通過する運転士さんも、トンネル内で人影をよく見かけるのは浮かばれない霊たちでしょう。

 友人が丹念に調べてくれたおかげで、迷うことなく、「上越駅 ↓」の標識がついている場所にたどり着けました。古めかしい看板というわけではなく、どう見ても新しいです。もしかしたら・・・上川町内の観光スポットか!?(上川駅はこのあたりの中心地、みどりの窓口あり)
 ずっと奥へ進んでいくと、舗装された道路から砂利道に。「熊が出てきそうな雰囲気ですよ・・・大丈夫ですかねぇ?」と一瞬不安になる。

 やっと、見つけました!!上越駅へ渡る橋。

 上越駅は、信号場として現役なので、この橋にJR関係者が渡っているはず。頑丈に出来ていて、踏み外してしまうような雰囲気ではないです。

 もしも・・・上越駅が今も旅客を取り扱う、現役の無人駅だったら・・・日本一秘境駅の「小幌駅」と競うようなランク付けになっているかも知れない。
 (小幌駅 道南エリアの虻田(あぶた)郡豊浦(とようら)町内にあり、長万部(おしゃまんべ)から室蘭本線で2駅目)
 上越駅に関する話は長くなってしまうかも知れないので、今回は「その1」を割り振りました。

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