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増毛駅(その1)

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 ついにやってきました、増毛駅。失礼ながら薄毛の方が、憧れてしまう駅です。薄毛(JRで言うと、四国の半家(はげ)駅)にならない対策として、頭を洗ったままそのまま放置するとダメージが大きくなってしまいます。必ず、ドライヤーで乾かし、最後に「冷風」で仕上げておきましょう。ドライヤーのスイッチに「冷風」または「クール」がついているのは、夏の間、扇風機代わりに涼む目的ではなく、乾かした直後、冷風を当てると髪の毛のたんぱく質が固まってセットしやすくなり、ツヤも出るメリットもあります。どのメーカーでも必ず「クール」機能がついております。
 理容師、美容師がお客様の頭をシャンプーしたあと、ドライヤーで乾かし、その後、仕上げに冷風を当てながらセットするところが多いようです。
 増毛駅の話だというのに、ドライヤーの使い方に脱線してしまいました。
 増毛駅の対義語は、半家(はげ)駅。高知県の端っこ、愛媛県寄りの予土線にあります。
 「 半 家 → 増 毛
   経由:予土・予讃・内子線・予讃・本四備讃・岡山・新幹線・東京・新幹線・新青森・奥羽・海峡・植苗・函館線・留萌線
   14日間有効 ¥24,120」(2450.2キロ)

 ホームから見た増毛駅舎。留萌本線終着駅・増毛駅の看板が目立っています。

 駅正面。

 駅前のポストに投函すると、「留萌」の消印が押されてしまいます。ここは増毛町なので、民営化される前は「北海道・増毛」の消印だったに違いない。

 1本前の汽車に乗れば、ここでランチにするつもりでした。増毛駅の中に美味しい海鮮丼が食べられる食堂付き。

 ここはもともと有人駅なので、出札窓口や駅長室をキッチンに改造。

 食堂の傍らに増毛町特産品コーナー。すべて冷蔵、冷凍でした。

 増毛駅前の食堂。高倉健主演の映画「駅(ステーション)」にも出ているセットです。根室本線の幾寅駅(南富良野町)でも高倉健さんが「ぽっぽや」で出演されたこともあり、観光名所になっています。映画で使われたセットをそのまま観光案内所兼切符売り場になっています。

 映画「駅」で撮影された写真展もありました。

 ここでも「増毛(ぞうもう)」にあやかり、観光客向けとして乗車券や入場券の発売を観光案内所のスタッフに委託。

 硬券に日付を入れるダッチングマシン(日付印字器)。國鐵時代、どんなに秘境駅でも駅員配置。窓口の横にずらりと行先ごとの切符を差し込まれた棚があって、お客さんに行先を告げられると、さっと取り出し、ダッチングマシンにカチャ!と日付を刻印し、すっと差し出す。今の時代、田舎の有人駅はPOS(ポスと言い、オンライン回線につながっていない乗車券発行機)なので、このようなものは過去の遺産になってしまいました。指定席の予約ができるオンライン回線が付いている端末はマルス(Multi(マルチ) Access seat(アクセスシート) Reserve(リザーブ) System(システム)、直訳すると総合座席予約システム、それぞれの頭文字でMARS(マルス)。とても難しいチケットを取るのも、この端末を操作しなければなりません。1ケ月前の10時が勝負。

 昭和時代に製造されたダッチングマシンは壊れてしまうと部品の調達もできない、骨とう品相当なものだというのに、ちゃんと日付刻印!!


 裏面に駅についての解説が書かれてありました。
 増毛の由来は、髪の毛が増える場所ではなく、アイヌ語が語源。「マシュケ」と言い、海に近くて「かもめ」の多いところを意味します。
 増毛駅は大正10(1921)年11月5日に開業。平成28年度中に廃止を示唆していることから、もしかしたら、平成29(2017)年3月31日までなのか。2021年で開業100周年目になるはずなのに・・・。駅舎は開業当時からそのまま残されていると思われます。無人駅化は、昭和59(1984)年2月1日から。


 

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