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ありがとう、夕張支線。ラストランまであと3日

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出典 こちら(北海道テレビより)

あと3日で126年の歴史に幕を閉じるJR石勝線の夕張支線。新夕張から終点・夕張まで昔ながらの風景が残る沿線の駅をめぐり廃線への思いを取材しました。
 新夕張と夕張の16.1キロを結ぶ鉄路は1892年、石炭輸送を担うため開業しました。しかし、炭鉱の閉山で利用者は激減。年間2億円もの赤字路線となり、3年前、夕張市は自らJRに廃線を提案しました。
 沼ノ沢駅直結のレストラン「おーやま」。ここはかつて駅の事務室でした。
 店主の大山幹雄さん。
 若いころは東京の帝国ホテルでシェフをしていました。
 大山シェフ「もともとこの駅から岩見沢の高校に通ったんですよ。(Q沼ノ沢でなぜお店を?)上野の映画館で黄色いハンカチを見たのがきっかけなんですよね。(友達に)夕張は汚い町だなと、ろくな町じゃないと言われたのが当時は頭に来てね」
 地元に戻り31年間、この沼ノ沢駅で腕を振るってきました。
 大山シェフ「もうガタガタと列車が入って来る音が聞こえなくなるというのはやはり寂しい。心の糧が奪われるようで寂しいですよね」
 お隣、南清水沢駅には名物駅長がいます。
 村上美知子さん。JRから委託を受け、16年間駅舎の管理や切符の販売などを行ってきました。
 村上さん「重圧もありましたよ。炭鉱気風の荒い人も多かったし。本当はテーブル置いちゃダメなのに、JRと喧嘩して、家から何キロもあるのに運んで、学生さんの生活を見てたら、この辺でカップラーメン、単語の勉強をして、見てたらかわいそうな時期ありましたから。こんなちっちゃな窓口で話をするだけだけど、ただお金のやりとりだけじゃない大事なものもあるんだなって」
 夕張駅を訪れる人の記念にと、近くで飲食店を営む橋場英和さんは1日20分限定で駅弁の販売を始めました。
 橋場さん「以前は12時20分発があって、待っている時間が16分くらいだったんです。20分の間で来た方が買って、持って、乗ってという感じで」
 今月半ばからの増便で、今では1日3回の販売に。夕張駅を訪れる鉄道ファンも増えました。
 126年の歴史に幕を下ろす夕張支線。
 最終列車は3月31日夕張発午後7時28分です。
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HTB北海道テレビ

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