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毎日新聞8月21日夕刊の記事です。
そういえば、今日。8月21日 上野発札幌行きの下り北斗星、最終出発式。牽引する客車はオハネなどの24系ですが・・・自動車と同じく定期的に法的な検査を受けなければならない決まりがあり、JR北海道所有の24系は今年の3月で切れているため、臨時北斗星は有効期限がまだ切れていない東日本の24系を寄せ集めた1編成のみ。
JR北海道は経営がとても厳しく、24系に延命措置を施すことはなく、臨時に運行される北斗星は東日本車両で間に合っているようです。
北斗星の24系は完璧消滅してしまいますが、残るのは「はまなす」のみ。國鐵時代、東京と大阪を起点し、夜中のうちに目的地へ移動できる寝台特急が全国に網羅、当日でも寝台券を買える余裕もあった。
下関駅で「今度のあさかぜ○号の東京までB寝台券ください」当時は亀の子(日立)マークがついている超大型デクス型のM端末。上段は乗車駅、下段は下車駅。上段はもちろん「下関」の穴にピン、下段は「東海道線」のインデックスを本のページを開くように探し、「東京」の穴に緑色のピン。あらかじめ登録されているショートカットっぽい「あさかぜ○号」のボタンを押し、空席照会。真っ黒のデクストップ型モニターに本日の日付の緑色数字に「YES」。金額も表示され、発券!といったように、当日でも簡単に買えました。確かJR発足直後の記憶なので、20年以上昔ですが・・・。
あれから20年・・・ブルートレインが次々と消滅し、唯一残る「はまなす」の寝台完売が相次いでいるようです。
今年の4月にはヘッドマークが盗まれる事件があったとか・・・。2016(平成28)年に北海道新幹線が開通すると、青函トンネルは新幹線と在来線の共用とされ、架線の電圧が新幹線と同じ高さに上がり、ED79電気機関車は使えなくなる。経営が厳しいJR北海道に新型機関車を導入する余力はない。JR貨物から借りる方法も考えられるが、乗務員の訓練が必要なうえ、JR貨物は機関車の転用計画はないと否定的。
ブルートレインの客車をJR貨物の社員が牽引するのはご法度のようです。今までブルートレインの先頭は機関車だから、JR貨物に委託しているのかなと思ったら、これはとんでもない勘違い。JR貨物は貨物を運べるが、旅客は運べない。機関車とはいえとも、寝台特急は所属する旅客鉄道会社線の社員が運転することになっています。
「はまなす」で機関車の牽引する定期列車が消滅することになり、寂しい限りです・・・。