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小幌駅は道南地方の虻田郡豊浦町にあり、函館と札幌を結ぶ幹線の室蘭本線沿いにあります。かつては北斗星やカシオペア、急行はまなすなど夜行寝台列車が行き交っていましたが、現在は北海道新幹線開通に伴い、全滅。線路が一部複線なので、本州からの貨物列車もひっきりなく通るさなか、誰も寄せ付かない日本一秘境駅とランキングされている小幌駅があります。
秘境駅訪問家の牛山さんが小幌駅に1999(平成11)年に来訪。当時、待合室を自宅代わりに使っていた小幌仙人さんに遭遇。待合室の中では、たき火で暖をとっていたり、雪の中を歩くのに欠かせない長靴や焼酎の空き瓶などが散乱。生活感あふれるお部屋だったと言う。氷点下11度でも逞しくそこで暮らす人がいたとは!!駅に通じる道路もないし、この駅に行くには鉄道しかない。日本一の秘境駅は小幌駅だと「秘境駅へ行こう!」という出版物や自らのホームページに1位は小幌とランキング。
鉄道ファンの間では有名になり、小幌駅に下車する方が増えてきましたが・・・
JR北海道は「鉄道ファンのための駅ではない。小幌駅を廃止にしたい」と表明。
豊浦町長さんも鉄道ファンなので、豊浦町内に日本一があることを着目し、これから活性化していこうと考えているところだったと待った!をかけ、JR北海道さんと協議した結果、駅のメンテナンスは光熱費も含め、豊浦町が負担するものとし、平成29年3月31日まで存続させることと契約を交わしたそうです。
なんと!!豊浦町が自然環境によい、バイオトイレを新しく設置!!
今年の5月に行ったときは、汲み取りのボットン式トイレ。臭気も激しく、用を足すのにかなり勇気がいる。トイレの電線がついているので、夜間の照明は付く。昔ながらの白熱電球だけど、2個のうちに1個は切れていたからと小幌駅ノート管理者がわざわざ電球を取り替えたほど。
2016年8月から小幌駅にバイオトイレ設置~!!!
バイオトイレを使わないと微生物が死んでしまうので、多くの方々がこのトイレを使っていただきますように・・・。
2017年3月31日までではなく、このバイオトイレを設置しているので、更新契約を永遠に続けることになりそうです。
新しいトイレの写真は こちら (小幌駅ノート管理者のホームページ)にあります。
管理者のお名前は「まさみ」さん。まさみ、といえば男性の方もいらっしゃるし、女性の名前もある。どちらなのか、前からすごーく気になるところですが、ホームページに「あたし」という言葉が使われているので、きっと女性でしょう。足繁く通い、駅ノートを管理したり、水浸しにならないように除湿剤を自腹で購入して設置したり、観光客向けに大きな小幌駅入場券を作成したり、近況報告したりしているところが本当にすごいです。小幌といえば、男性並みの体力を使うのは確かなんですが・・・。