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日本一の秘境駅・小幌駅(その4)

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 2年前に訪ねたときに比べると、警告する張り紙が増えてしまいました。ホームが狭いため、三脚を利用して写真撮影は大変危険です、とのことです。少し前に動画をアップしたとおり、小幌駅は函館と札幌の大動脈、幹線(※)の室蘭本線なので、1日何本かの貨物列車や特急が超高速で通過します。トンネルからの強い風圧は圧倒的にすごく、もし、帽子をかぶっていたら飛ばされるのは必至、そこに三脚を立てると倒れて、カメラが列車に飛んでいってお陀仏っていうこともありえます。
 (※)幹線・・・・國鐵時代、日本全国どこでも運賃表は全く同じでした。1日数人しか利用客が乗ってこない北海道の赤字ローカル線、乗降客日本一の山手線も初乗り運賃は同じ。運賃表も全国統一。國鐵の赤字ローカル線は大都市圏や新幹線など儲かっている路線から補てんすればいいという考え。そのような経営方法だと、ますます赤字が膨らんでしまう一方。経営を見直そうと國鐵時代末期に鐵道の基幹となる路線でかつ利用客が多い幹線と、幹線から枝分かれする地方交通線に分類する「國鐵再建法」を制定。山手線と大阪環状線はキロ当たりの運賃が安く、次いでに東京と大阪の電車特定区間、全国の幹線、割高になるのは地方交通線といったような細かい運賃体制に。
 山陰本線は中国地方の日本海側沿い、ほとんど過疎地を抱えているのに京都から幡生(下関の1つ手前)までなので、「幹線」扱い。室蘭本線は厳密に言うと長万部から岩見沢、苫小牧で千歳線に接続なので、幹線。時刻表の巻頭ページで確認できますが、JR北海道の幹線は函館本線、千歳線、室蘭本線、根室本線、石勝線の5路線で、あとは地方交通線。幹線は黒線で、地方交通線は青線。

 小幌駅の函館保線詰所なんですが・・・常時施錠されており、建物の中は窺えないものになっています。作業に必要な道具置き場や、作業員の休憩室もあるかも知れません。黄色い張り紙は・・・

 北海道でも、マムシはいるんですよね・・・やはり。夏の間はやはり気をつけたほうがよいです。もしも、小幌駅でマムシに咬まれ、携帯電話で119番しても、すぐには助けに来られない。救助までに時間がかかり、命を落としてしまうかも知れません。マムシは、草むらに隠れていることが多いので、むやみに草の中を歩かないほうが無難です。夏の間に、小幌駅に訪ねる予定のある方々たちには、足元には充分気をつけていただきたい。同じく秘境駅の、坪尻駅(JR四国の、香川県と徳島県の県境を超えたあたりで徳島県側)も、夏の間はマムシがたくさんいるので、深い背丈の草には立ち入らないほうがよいでしょう。

 小幌駅のトイレです。入って、用を足すのに勇気がいります。右側のドアが吹っ飛んでいますね・・・。

 本当はトンネルの真上にある、足の踏み場らしき場所から小幌駅全景を撮るつもりでしたが、立ち入り禁止のロープが架けられているので、行けずでした。小幌の話はまだまだ続きがあります。

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