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もはや・・・秘境マニアのための駅と化す

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 駅前に民家もなく、利用者がゼロの状態のままでは駅を維持するだけでも照明費、除雪費など莫大な費用がかかる。鉄道ファンの間では、小幌駅を日本一の秘境駅として聖地とされているみたいですが、鉄道ファンのために駅を提供しているわけではないので、廃止したいとJR北海道が豊浦町役場に申し入れ。
 日本一がわが町にあるとは誇りじゃないですかっ!!と豊浦町役場が「待った!」をかけ、存続させるために、駅としての管理費は豊浦町が負担するという協議のうえで合意。
 1日1本しか停まらない上白滝駅も、もともとは白滝村。平成の大合併により、2005(平成17)年から遠軽町に編入。上白滝駅は1日1本しか停まらない駅として日本一だとテレビ番組で放映されたこともあり、遠軽町役場がホームページで「遠軽町に日本一があります!」と宣伝しましたが、豊浦町のような熱意はなかった。そのため、平成28年3月25日を以って、廃駅。遠軽町は周辺のいくつかの町村が合併してできた町なので、旧白滝村なんて関心がなかったなのかも知れません。豊浦町は洞爺村と合併して、洞爺湖町に編入することを考えていましたが、町民の反対により、合併することはなかった。小幌も豊浦町内にあるので、日本一秘境をわが町に抱えていることを誇りだと思っているかも知れません。
 日本一超ミニ自治体の東京都青ヶ島村。お隣の八丈町と合併して、戸籍や住所表示が「八丈町青ヶ島無番地」だったら・・・日本一秘境村が消滅してしまいます。ずーっと永遠に「東京都青ヶ島村」でありたい。青ヶ島村役場が八丈町役場青ヶ島支所になることは絶対にならないように願っています。
 ちなみに青ヶ島より南にある無人島のベヨネーズ列岩や、鳥島も、1番近い有人島は青ヶ島なので、それらの島も青ヶ島村に編入すべきだ、八丈町も、それらの島は八丈支庁に属しているので、八丈町に編入すべきだと過去に話し合いがあったみたいですが、両者ともなかなか譲らず、どちらに属するかは決定されず、「八丈支庁管内」で決着。八丈支庁の海域はとても広域、小笠原諸島に近い孀婦岩は八丈支庁管内の伊豆諸島最南端。
 小幌の話なのに、なぜか東京の島に脱線。同じ秘境繋がりの話ですので、ご愛敬を・・・。

 日本の鉄道は正確さ世界一。(お隣の韓国も正確)タイやベトナム、ミャンマーなど鉄道は車両は日本のJR各社から中古車両を持ち込まれたとはいえ、時刻表通り運行されるという感覚で旅行は不可能に近く、かなりアバウトだと聞く。その土地の習慣なので、その土地に住んでいる人たちは鉄道の時刻表は正確ではないことは慣れっこなのかも知れません。

 わずか数分で小幌に着きました~!!ワンマンカーなので、運転士さんは席を立ってドア付近の運賃箱で集札業務。私は礼文から小幌までマルス券を用意し、「記念に持ち帰ってよいですか?」と聞いてみました。「はい、どうぞ」とうなずき。運転士さんも北海道の地形をあしらった無効印を携行し、乗客から持ち帰りの希望があったら、押印するとかそういうサービスがあれば・・・。

 礼文駅での乗車客は女性1名のみ。小幌に降りたのは、平日(金曜日)にも関わらず、ファンの方2名下車っ!!私、友人も含め、4名。何もない秘境駅だというのに、利用者がいる。その実績の積み重ねで小幌を廃駅に追いやられなくて済む。

 わずか30秒の停車で発車してしまいました。

 室蘭本線は複線なので、上下線とも独立。真ん中は待避線。

 去年だったかな、小幌止まりの電光発車案内表示があった。終点、小幌だったら、車内のアナウンスは「本日もJR北海道をご利用くださいまして、ありがとうございます。まもなく、終点、こぼろ、こぼろです。お忘れ物ないようご注意ください。本日最終列車ですので、この先のお乗り換えはございません。宿泊施設もございません。お気をつけて、お帰りください」かも???もし、小幌まで乗っているお客さんがいたら、どう対応するか、謎だらけ。秘境・小幌の話をするだけでも、本当に長い。続きはまだ今度。

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