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さよなら急行列車

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 やっと図書館で借りられました!!2016年1月15日発行なので、およそ3ケ月後。
 表紙は2015年10月、函館駅。急行「はまなす」のけん引機はDD51 1100。


 札幌から函館まで331.5キロ。豪華なE26系カシオペアを担当したり、ときには古めかしい国鉄客車14系。
 DD51の定期列車はもう消滅してしまいましたが、再び乗れる日はあるでしょうか・・・。
 この本を読んでいると、北海道から九州まで全国で活躍していた懐かしい急行列車の写真や一部、時刻表も掲載。
 昭和39(1964)年9月。東海道新幹線が開業する前月の東海道本線の時刻表を見ていると・・・

(すべて東京駅始発)
 19:30 急行第2宮島 広島    
 19:33 普通     小田原
 19:46 普通     熱海
 19:50 急行出雲   浜田(一部、B2寝台連結)
 20:00 急行伊勢 那智  鳥羽 新宮
 20:03 普通     小田原
 20:10 急行はりま  姫路
 20:17 普通     沼津
 20:20 急行 能登  金沢(一部、寝台連結)東海道・北陸経由
 20:30 急行 安芸  広島
 20:40 急行 銀河  神戸
 20:47 普通     伊東
 20:50 急行 すばる 大阪
  (省略)
 21:30 急行 築紫 ぶんご 博多 大分

 なんと昔は夕方になると10分おきに東海道本線の下り列車の急行列車発車。朝の時間帯は、西日本各地から相次いで急行が東京到着する時刻がずらり。今の時代、飛行機さえあれば、全国各地へはあっという間に到着してしまう。昔は夜を徹して目的地を目指す急行列車がたくさんあった。昔のほうが旅情があって、とてもよかった。
 国鉄時代、ディーゼルの特急キハ80「にちりん」宮崎までおよそ7時間と過去の記事に書きました。あれほど急行がたくさん出ているので、急行「にちりん」の誤りではと思い、本書でよく調べてみたら・・・

  1964(昭和39)年10月1日、日豊本線に急行「にちりん」デビュー。急行型のキハ58系。
  1968(昭和43)年10月1日、急行から特急に格上げ。キハ80系。となっていました。
 
 キハ80は昭和30年代に製造された、初代のディーゼル特急。主に北海道の特急オホーツク号はキハ80の新性能型としてキハ181に継承。車齢40年経っても北海道では現役。北見から札幌まで321.5キロ、4時間半は本当に遠かった。小倉から宮崎まで339.9キロなのに、昔は7時間かかったのは、大分県の佐伯(さいき)から宮崎県の延岡間に宗太郎峠の急こう配の鉄路。ディーゼル特急は思うようにスピードは出なかったかも知れない。

 山口県の故郷、滝部駅発行の急行券。平成4年あたりからPOS端末導入。端末に入力するだけで印字された乗車券が出てくるので、この日にどんな切符が売れたか、券種ごとに記入する手書き帳簿は廃止。POSが売上を記録し、1日に発売した金額と、窓口下の引き出しに入っている現金との突き合せで間違いがなければ、この日の業務は完了。
 自動的に売上金を集計してくれるPOSが入る前は、硬券。1日の売上集計が終わると赤鉛筆で印をつけた跡があります。次の日に1番最初に急行券を購入したのは私、ということになります。印の線が何本も引かれていたら、連続して何日も売れなかったということがわかります。3本の線が引かれていたら、3日も売れず、4日目で最初の購入者になります。20年以上昔の話になるのに、今でも覚えているのは子供の時からずっと駅員さんを細かく観察。帳簿を見ながら電卓(そろばんを使う駅員さんも)を弾き、硬券の裏に赤鉛筆で印をつけるのを見たので、売上を集計しているんだなと。(笑)

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