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Channel: 東京アイランド
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硫黄島展示コーナー

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 2016(平成28)年にデビューした今の新しい「おがさわら丸」はスイートルームに相当する「特等室」から順に「特1等室」、「1等室」、「特2等寝台」、「2等寝台」、「2等和室」の6つのランキングがあります。若かった頃は1番リーズナブルな2等和室の雑魚寝でも平然だったけれど、ジジィになった今はやはり長旅にテレビが必要なので、「特2等寝台」か、「1等」。さらに上のランキングだと富豪の方がご利用になるお部屋なので、私にとっては高嶺の花。
 地上波の番組は東京を出て伊豆大島あたりまでが目安。あとはBS衛星放送でしたら、24時間好きなように見られます。
 「1等室」のイメージはビジネスホテルの「ツイン部屋」。2台のベッド、窓際にテーブル、テレビ、小さなソファ、電気ケトル、最小限の備え付けはあります。お手洗いやシャワーは室外の共同。「特等室」だったら、室内にお手洗いや浴槽、冷蔵庫付き。

 翌朝の8時頃起床。現在位置を確認すると、八丈島の東側を通過中。東京までおよそ300キロ。

 朝ご飯。セットだけではなく、自分好みのオプションを選べるようになり、サラダをもう1品追加。

 船内に硫黄島展示コーナーがありました。硫黄島も「小笠原村」なので、今乗っている「おがさわら丸」も深い関わりがあります。年に1回は硫黄島3島(北硫黄島、硫黄島、南硫黄島)へクルーズツアーがありますが、今年はこの時世なので、中止になりました。
 おがさわら丸が寄港できる港がないため、東京都主催の戦死者遺族による追悼式は航空機をチャーターして羽田空港から硫黄島へ数時間で行けることはできます。条件は硫黄島で戦死された方のご遺族のみになります。

 戦前は「東京府小笠原支庁硫黄島村」。およそ1000名の島民が暮らしていました。戦争さえなければ、写真のような穏やかで平和な日々だったのに・・・。

 1000名なので、児童生徒の数も多かった。

 一般住民の定住は困難と答申が出たのは1984(昭和59)年。

 この島に自衛隊がおよそ400名が暮らしています。数年前から海底光ファイバーが小笠原諸島まで開通しているので、250キロ離れた硫黄島まで携帯電話3社の基地局が置かれたのは2017(平成29)年頃。つまり、硫黄島でもインターネット回線があり、瞬時に内地の情報を得られる時代になりましたが、ネット通販でポチッとしても、宛先が「東京都小笠原村硫黄島」だとなかなか配達してもらえないのがネック。
 自衛隊の輸送機に個人宛の荷物を乗せてもらえるかどうかは不明ですが、硫黄島宛に送ってもらうには内地の自衛隊基地の住所でないと送ってもらえないそうです。(ネットで調べたものなので、この情報は正しいのかどうかは不明)


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