利府支線は東北本線の一部であり、岩切を出ると新利府、終点利府。距離はわずか4.2キロ。なんで中途半端な状態で行き止まりになっているか調べてみたら、1894(明治27)年、東北本線の中間駅として利府駅開業。この先も延びる予定はありましたが、品井沼までが勾配が急なので、工事は断念。明治時代といえば、蒸気機関車なので、ちょっとした勾配があるとどんなに石炭をくべてもこれ以上のパワーを発揮することはできぬ。ジグザグに敷かれたスイッチバックよりも、海側経由にしたほうが経済的だったのか、利府駅は終着駅となった経緯があります。
岩切駅。駅名票に「仙」マークがついているので、仙台市内の駅。仙台市内は仙山線の秘境駅、奥新川駅も仙台市内に含まれているのに、北へ進むと仙台市内はここまで。
利府支線といっても、けっこう利用者は多い。2020年3月ダイヤ改正より昼間のダイヤを間引きされては沿線利用者は不便に感じるかも知れません。
利府行きの701系。車掌さんは乗務しておらず、ワンマンでした。
岩切駅ホームからの眺め。仙台市宮城野区でした。岩切を出ると、宮城郡利府町。
新利府駅改札口。
新利府駅の向かいは「はやぶさ」のE5系などがたくさん停泊しているのが見えます。新幹線車両総合センターに接しており、JR関係者がすぐ車両センターに出られるように東北新幹線開業時に「新利府駅」設置。
折り返しに乗るつもりだろうが、利府行きには乗らず。
終点、利府駅に到着。
利府町といっても、面積は小さく人口は3万5千人。利府駅のまわりは住宅地になっており、都会っぽい風景。「市」になるための条件は5万人以上。ここは満たさないため、「町」のままになっています。周辺市町村と合併し、「市」にする平成の大合併もありましたが、利府町は合併に同意しなかったかも知れません。
明治時代、向こう側も平らなところが続いていれば、線路は続いていたかもしれません・・・。
利府駅は委託業務駅、自動改札機設置。
駅の真向かいに高層マンション。
外装工事中なのか、足場が組まれていました。仙台に何度も来ているのに、利府方面に用事がなかったので、なかなか乗る機会がありませんでした。全国各地を旅しているうちにほぼ全国のJR全線完乗を達成できそうなので、用もないのにあわてて利府支線に乗って未乗区間を片付け。(令和2年10月現在、未乗区間はJR北海道の根室本線、滝川から富良野間の54.6キロのみ)
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東北本線の利府支線も完乗
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