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前回のブログで次は稚内と書いてしまいましたが、稚内の1つ手前の南稚内駅停車。ここはもともと、最北端の「稚内駅」として1922(大正11)年開業。1928(昭和3)年、今の稚内駅に相当する「稚内港」まで延伸し、途中駅となりました。1938(昭和13)年、稚内港より先の稚内桟橋駅延伸。
1938年当時は
稚 内→→→稚内港→→→稚内桟橋
1939年(昭和14)年
南稚内→→→稚 内→→→稚内桟橋 に改名。
当時、樺太(サハリン)も大日本帝国なので、船で往来ができるように線路が桟橋まで延伸。桟橋駅があったところに現在は稚内市の観光スポットのひとつ、北防波堤ドームが建っています。
ここまで来ると、ロシアまでもう目前なんですけど、ロシアに行くのにパスポートだけではなく観光ピザも必要になり、ハードルが高そう。ちなみに稚内市街地の標識はロシア語の文字も併記しているところも見かけます。(ちなみに下関はハングルなので、どちらも国境の地)
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南稚内駅改札口。JR北海道は発車10分前に改札口を開け、ちゃんと切符に入場した証拠となるスタンパーで捺印する。手書き補充権の枕崎から稚内ゆきのジグザク乗車券を没収されないために、あらかじめ「南稚内→稚内」の乗車券や特急券を用意して、稚内の改札を出るにしても未入鋏状態。スーツケースを抱えており、どうみても遠くからきた旅人っぽい雰囲気がする。隣の駅からの切符で改札を通り抜けるキセラーに違いない、取り調べをするので、ちょっと駅事務室へ、と連行されるのは目に見える。
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どうしても記念に手元に残しておきたいため、時刻表にとっても詳しい友人が作戦を練ってくれました。稚内から北星まで普通列車に乗車。ワンマンカーなので、枕崎から稚内までの手書き乗車券を運転士さんに提示し、下車。新たに北星から名寄まで、名寄から稚内まで連続乗車券および名寄から稚内までの特急券を購入して、名寄でちゃんと入場しましたという証になるスタンパー付きになる。これなら絶対に怪しまれない。つまり、JR北海道は地域格差により経営が厳しくなっているところなので、名寄から二重投資してもいいかなと思っている。
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南稚内はかつて終着駅のターミナル駅、しかも今は無き天北線も乗り入れていたので、駅構内は広いです。
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進行方向の右側。海が見えます。
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最果てだというのに、高層マンション。
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10年ぶりに、着いてしまいました。稚内。
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枕崎駅にも似たような看板があり、鉄路でここまで見かけるのは感慨深い気持ち。
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ちなみに枕崎駅はJR九州のコーポレーションカラー、レッドを強調。稚内はJR北海道なので、ライトグリーン(もえぎ色)。
(ここからは10年前の画像)
10年前の2008(平成20)年の様子は・・・
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最果ての改札口。
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あれから10年後の2018(平成30)年、当時の面影が無くなってしまうほど激変っ!!