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ここはJR高野口駅。
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現在はすっかり寂れてしまっていますが、昔は高野山への参詣客で賑わっていたのか、古い木造駅舎が残っています。改札口付近にシャッターが閉まっているので無人駅??
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次は紀伊山田駅。高知県の土讃線にも「土佐山田」、岩手県にもかなり秘境路線を走行する山田線、京王線の終着駅、高尾山口に向かう途中でも「山田」はあります。福岡県の廃線、上山田線もよかった。明治開業時から変わらぬの姿のままで終焉を迎えた、下山田駅も1898年(明治31)年の古めかしく、貫禄のある駅舎だった。現在も現役だったら、築120年の駅舎になるはずだったのに、残念。1988(昭和63)年の夏休みに廃線になる前に1度乗りに行こうと思い付きで出かけたんですが、あれからもう30年経過。
筑豊の石炭輸送目的で敷設されたものですが、閉山後、鉄道の利用者がかなり減少し、福岡県山田市という自治体も人口が流出し、当時は全国で人口の少ない市として有名になったほどです。平成の大合併により、山田市は消滅し、嘉麻(かま)市に。
上山田駅跡地は、現在、嘉麻市立山田図書館に生まれ変わりました。名称からにすると、分館っぽいですが、規模は大きく中央館に変わりはないかと。
紀伊山田駅を紹介しただけなのに、人生の中でインパクトの強かった福岡県山田市に脱線。ここが人口の少ない「市」、全国で人口の少ない「村」は伊豆諸島の最南端、青ヶ島村だということはその頃から認知。しかし、今みたいにインターネットのない時代なので、想像を絶するほどの秘境かも知れない、あそこで暮らしている人々たちって、なーにもないところだとかなり不便でしょう??と想像を膨らませたのは確か。いつかは行ってみたいな~と夢見て、若かったころは何度もリピートしてしまったほど。1999(平成11)年はまだインターネット黎明期なので、当時の島民がパソコンを所持し情報を発信、ということは非常に稀だった。今だったら、ひんぎゃのお山さんや、何人かの島民たちがツイッターなどのソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)で島の様子を発信し続けているので、どんな場所なのかすぐ把握できる。少ない情報で青ヶ島に強行突破で上陸っ!!というのは不屈の精神と決断力を持っていたかも知れない。ハングルを独学で学び、いきなりの思い付きで北朝鮮国境付近の新炭里駅まで。
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次は橋本です。橋本といえば、横浜線にもあります。全国で2ヶ所以上同じ駅名があるときの切符に表示される駅名は線名を頭に入れて表示するのが決まりです。横浜線の橋本駅は(浜)橋本、ここは(和)橋本。
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JRから南海線乗り換え口は自動改札で対応なので、細長い120mm切符では通れない。有人改札通路でもあればいいのに、乗り換え口は改札機のみ鎮座。表玄関口の改札を通って、南海線の改札へ。少し遠回りになってしまいます。
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南海線も交通系ICカード対応だけど、今回は単独ではなく友人と同行なので、ICカードで券売機発券。
「天空」の指定席券もください、と券売機横の窓口で申し出ると、「指定席券はホームで販売していますので、そちらへお越しください」とのこと。機械ではなく、対面販売なので、ご覧のとおり昔懐かしいものが・・。
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登山鉄道の電車です!!
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1970(昭和45)年製造。今の時代2018年。50年近く現役なんですね・・・。車内の雰囲気は、
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観光列車仕様。かなりガラガラ・・・・・なのは、それなりの理由があるんです。
2018年9月4日に近畿地方を襲った超大型の台風21号。関西圏のJR線だけではなく、私鉄線も甚大な被害を被った。南海高野線もししばらくは「不通」の状態。関西空港線の橋にフェリーが衝突し、復旧まで時間がかかるからと、予約しておいた関西空港線特急の「はるか」をキャンセルしたほど。思い描いていたルートが、ほぼ不通により計画倒れのはずだったのに・・・9月21日に高野線復旧~!!!高野山は世界遺産なので、いつもなら混雑するはず。台風被害により、当分の間は不通ですとネットで公表し、相次ぐキャンセルなのか、この日はまばらでした。それでも、台風上陸前に計画した通りに乗れる私たちは強運の持ち主!?