来年3月に予定されている北海道新幹線開業に合わせ、上野と札幌を結ぶ寝台特急カシオペアが廃止されることが14日、JR関係者への取材で分かった。運行するJR東日本とJR北海道が近く発表する。
カシオペアは1999年7月にデビューした豪華寝台列車で、臨時列車として上野―札幌間を週3回程度往復。同区間を走っていた寝台特急北斗星も今年8月で終了しており、88年3月の青函トンネル開業以来、本州と北海道を結んできた寝台特急は姿を消すことになる。
カシオペアは客車12両で、機関車が引っ張っている。関係者によると、北海道新幹線開業に伴い青函トンネルなど在来線との共用走行区間で電圧や運行システムが新幹線用に変更され、現在使用している機関車が走れなくなることが廃止の理由という。
ただ、客車は製造から約16年とまだ使えるため、新幹線開業後も各地を周遊する列車としての活用が検討されている。現在でも、各地をめぐる旅行商品の「カシオペアクルーズ」として使用されている。
カシオペアの定員は174人。寝台車10両、食堂車1両、ラウンジ車1両で、客室はスイートのほか、デラックスやツインといった部屋で全室個室となっている。近年の乗車率は8割程度と人気を集めている。
[ 2015年9月14日 21:33 ]
あの・・・8割程度と人気を集めていると書かれていますが・・・最近は1ケ月前の10時ジャストに完売なんですけど・・・。8割じゃなくて満員。
9月7日カシオペアに乗車したときは、「北海道新幹線開通後も存続するか協議中」だったというのに、1週間後。
残念ながら廃止決定となりました。
青函トンネルは國鐵時代の昭和36(1961)年に着工。3年後に控える東京から新大阪間の東海道新幹線開通。その頃は新幹線を青函トンネルを通すという構想があった。27年後の歳月をかけ、昭和63(1988)年、青函トンネル開通。函館から青森間の連絡船は國鐵からJR北海道に引き継いだため、青函トンネルもJR北海道が所有することになった。
九州に通じる関門トンネルも門司鉄道管理局所有なのでJR九州に引継ぎ、同じく昭和63(1988)年に開通の本四備讃線(瀬戸大橋)も、JR四国の入口として、JR四国所有に。
もし、青函トンネルの所有権をJR東日本に移せば、JR貨物が開発している新幹線用機関車を買い取り、そのまま運用を続けていた可能性はあったかも知れない。
広尾線とか赤字ローカル線を廃線し、JR北海道になりたての頃の路線はたくさんあった。あれから28年目。深名線、天北線、名寄本線、標津線、歌志内線などなどJR北海道に継承して数年後に切り捨て。経営環境が厳しくなり、最近は江差線の非電化区間廃止、増毛~留萌間の留萌線、1日3本しか走らない札沼線の末端部分(北海道医療大学~新十津川)、大波により線路が流された日高本線も廃止候補にあがっているようです。