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行き先は書いていないけれど、金谷発新金谷行き。わずか1駅、4分。時刻表を見ていると、金谷から新金谷までのわずか1駅のみの電車が数本。新金谷から先は極端に少なくなってしまう。理由は多分、新金谷駅は大井川鐵道の本社、しかもSLの回転台、車庫も備えていて、中心駅からJRへの連絡輸送かも知れない。
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JR東海は新しい電車ばかりだけど、隣に面したホームは昭和30年代にタイムスリップ。
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昭和33(1958)年。東京タワーが完成した年。終戦から13年目。混乱と復興も一段落し、昭和39(1964)年の東京オリンピックに向け、三種の神器(テレビ、洗濯機、冷蔵庫)などのモノの製造も近代化。戦前の古めかしいゲタ電を一掃し、山手線ならウグイス色、総武線はイエロー、中央線はオレンジ、京浜東北線はスカイブルーといったように線区ごとにカラー分けする新性能電車の101系配備したのも、その頃。今もE233系やE235系にその色を引き継がれています。
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わずか1駅で新金谷駅に着いてしまいました。そこに急行「はまなす号」として活躍していたJR北海道の14系客車が留置されていました!!北海道新幹線が開業する2016(平成28)年2月まで昭和のノスタルジー溢れる夜行急行客車が青森から札幌まで活躍していた。
今の北海道新幹線は新青森駅で両社の境界駅、運転士さんと車掌さんが交代するが、かつての急行「はなます」は車掌さんのみ、青森まで越境乗務。青森を出発してしばらくすると、まだまだ東日本管内なのに、萌黄色JR徽章や制帽の車掌さんが検札。機関士さんは蟹田までJR東日本。新幹線開業前までは、蟹田駅で東と北海道の交代が見られましたが、今はもう特急は走らなくなっているのでそのような光景は見られず。大阪から札幌までの日本海側経由のトワイライトが活躍していた頃も青森までJR西日本の大阪車掌区が越境乗務。JR西日本の車掌さんが東北の日本海側をアナウンスする珍しい光景。
2018(平成30)年現在、越境乗務する区間は北陸新幹線の長野から上越妙高間は東日本なのに、長野駅で西日本の運転士と車掌に交代。その区間だけになりました。
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この車両のどこかで・・・私たちが「はまなす」を利用した時に連結していたはず!!
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懐かしい国鉄の風景がまだ残っていました!!何もない田舎の長門二見駅も、国鉄時代は改札が始まる前まではチェーンの鎖をかける。平成元年の10月に無人化されているので、30年前。無人駅化以降は切符無しでもホームに入れるが、有人駅のときは無札でホームに入らせぬぞ!と厳しかった。
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国鉄時代なら当然ながら常備してあった硬券。1987(昭和62)年、JRに変わっても、ローカル線なら見られましたが、撤廃されたのはPOSシステムが導入された1992(平成4)年頃。POSは乗車券発行機も兼ね、売上金を瞬時に計算できる便利なもの。未発売の硬券がまだ残っていても、すべて廃札し、POSに移行。26年経っても、これが現役だとはさすがに動く鐵道博物館の大井川鐵道!!
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売店や、軽食カフェなど、待ち時間に困らないほど施設があります。