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他社に押し付けてはいけません!

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  ◇JR西、記者会見で謝罪も「台車枠は破断寸前」

 「異常を感じたのに走行し続けたことを重く受け止めている」−−。東海道・山陽新幹線「のぞみ」の台車に亀裂が入った新幹線初の重大インシデント。19日、大阪市の本社で記者会見に臨んだJR西日本の吉江則彦副社長らは対応の非を認め謝罪した。しかし亀裂は約44センチにまで広がり、台車枠は破断寸前だった。専門家から「『首の皮一枚』で走らせていたようなもの」と厳しく批判する声が上がった。

 吉江副社長らは会見の冒頭、「極めて重大なインシデントを起こしてしまった」と、深々と頭を下げた。「近年の新幹線では台車に亀裂が入ったことはない」と、想定外だったと釈明する一方、今月11日に博多から東京に向かう途中で繰り返し異常が報告されながら、名古屋まで運行したことについては、「点検をしなかったのは大きな課題」などと反省の弁が続いた。

 報道陣から「なぜ止められなかったのか」と問われると「運転に支障があるほどの状況ではなかった、との認識だった」と答えるのが精いっぱい。車内で異変を確認した車掌や岡山駅で乗り込んだ車両保守担当者と指令とのやりとり、新大阪でJR東海の乗員と交代する際の引き継ぎなどについて、慎重に調べていると説明した。

 2005年に乗客106人が死亡、562人が負傷した福知山線脱線事故を受け、JR西は安全管理体制の見直しを図ってきた。新幹線も、異常があった場合は独自のマニュアルに沿って対応する。危険と感じられる音なら運転士や車掌が直ちに停車させ、すぐに危険が感じられない場合は指令が判断する。今回もこれに従ったが、亀裂は生じていた。会見では「今のルールで、列車を止められなかった」と悔いるように振り返り、マニュアルを見直す方針を示した。

 金沢工業大の永瀬和彦・客員教授(鉄道システム工学)は亀裂について「典型的な金属疲労で今回の運行で初めて発生したものではない。最後は首の皮一枚がかろうじてつながった状態で発見された」と話した。運輸安全委員会の中橋和博委員長は19日の定例記者会見で、「少なくとも異音、異臭がした段階で止めたほうがよかった」とJR西の判断に疑問を呈した。【山口知、根本毅、酒井祥宏】

(ここまで)

 あと3センチ。最初の異常に気づいたのは、JR西日本の博多を出発して20分後の小倉駅。それでも運行に支障はないとして、運行を続け、岡山で異音に気づくも、簡単な点検のみでそのまま見送り。新大阪でJR西日本からJR東海に引き継ぎし、そのまま走行させたところ、京都を過ぎたあたりに次の停車駅になる名古屋で詳しい点検を要すと判断し、名古屋止まりにした。という今までのニュースで何度も報じられていました。
 JR西日本管内で異常を感じられていれば、安全のため列車を止め、床下の状態を点検すべきなのに、他社であるJR東海に押し付けたという結果になり、残念です・・・。

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