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数十年後のJR北海道路線図はスカスカに!?

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 1977(昭和52)年の國鐵時刻表の路線図です。北海道の隅々まで鉄路で行ける時代がありました。例えば、稚内に行きたいときは、宗谷本線だけではなく、今は無き天北線、羽幌線経由でも行けました。札幌を起点に北海道各方面に向かう、ブルートレインの寝台急行も数だくさんありました。もちろんDD51ディーゼル機関車牽引だと思いますが、現存するDD51で牽引する旅客列車は、北斗星(8月22日札幌発が最終)、豪華寝台特急のカシオペア(9月30日まで)、唯一の寝台急行「はまなす」のみ。

 國鐵時代の山陰本線はDD51機関車の牽引する客車王國でした。古いオハフ33(戦前の鋼製客車)やスハ42客車(戦後しばらく)、ナハ11(昭和30年代の軽量構造)、しばらくすると自動扉が付いたレッドトレイン(オハ50)で通学していたことは覚えていますから、DD51は私にとって懐かしい機関車。
 北海道新幹線開通後は青函トンネルを潜る客車は全廃する予定なので、定期運用で乗れるDD51はなくなってしまうことに・・・。

 日本一秘境駅の小幌駅を存続させるのに維持代がかかる理由で、早くも廃駅に追いやられているし、輸送密度500人キロ未満の区間を「ご利用が少ない区間」としてJR北海道のホームページで開示しています。

 ・平成26年3月決算社長談話の、9ページ。

 輸送密度500人キロ未満の路線 

 札沼線 北海道医療大学~新十津川
 石勝本線 新夕張~夕張 
 留萌本線 深川~増毛  
 根室本線 滝川~新得
 日高本線 苫小牧~様似 
 宗谷本線 名寄~稚内 
 根室本線 釧路~根室
 釧網本線 東釧路~網走

 (ほとんど、本線と名乗っているのは、昔、網の目のように巡り張らされていたときの支線がたくさんあったため、その名残)
 その路線のうち、留萌線の留萌~増毛間は廃止検討が明らかになり、その他の路線も利用者が増えなければ危ういです。長距離の本線が次々と短縮(最北端の駅が中途半端な名寄駅、最東端が釧路駅になる)させられては、北海道における鉄道旅の魅力がなくなってしまうのは確か・・・。

 記念撮影用として設けられた小幌駅入場券だけど、本物の硬券に印刷されるフォントが使われたりして、本当によく出来て来ますね・・・。(写真はネットより)

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