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金華駅(その6)常紋トンネル工事殉難者追悼碑

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 金華駅真正面の道は「駅前通り」。そのつきあたりは国道242号線の交差に差し掛かります。

 「常紋トンネル工事殉難者追悼碑 入口」の文字が見えます。階段を上ると・・・

 金華小学校跡地になっていました。大正時代に開校、昭和50年の初めころに閉校。更地にして、常紋トンネル工事殉難者追悼碑を建てられたと思われます。

 追悼碑の裏に

 
 「常紋トンネルは、大正元年から三年の歳月をかけ、本州から募集された人びとの強制労働によって建設されました。工事の途上、粗食、重労働、リンチなどによって殉難された方がたは、百数十人以上と伝えられています。
 この鉄道によって限りない恩恵を受けている私たちは、無念の死をとげた方がたを追悼し、北海道開拓の歴史から葬られてきた人びとの功績を末永く後世に伝え、ふたたび、人間の尊厳ふみにじられることのないよう誓いをあらたにしてこの碑を建立します。

昭和五十五年十一月

常紋トンネル工事殉難者追悼碑建設期成会
留辺蘂町」

「本州から募集された人びとの強制労働」も騙し討ちにされたようです。道路敷設工事は、網走監獄の囚人が作り上げたと聞いていますが、トンネルは何も罪を犯していないのに、囚人並みの苛酷な環境で働かせ、栄養失調によるひん死者を見つけてはトンネルの壁に生き埋めとか、人格を踏みにじる行為ばかりしていたようです。表にしてはまずいからと、日本の歴史教科書には載っていません。

 手を合わせ、亡くなられた方のご冥福をお祈りしました。このトンネルができたからこそ、道東(北見や網走)から札幌間を1日4本も特急が行き交い、大きな恩恵を受けています。

 今夜の宿、北見まではあと29キロ。レンタカーの返却時間に十分間に合います。

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