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生田原駅(その1)

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 私は改札外から眺めるだけでしたが、友人は入場券を購入し、改札内のホームや連絡橋からの風景を撮影。遠軽駅は改札に徹底しており、切符を持たぬものは通せんぼ。JR西日本は田舎の有人駅であっても、改札はあまりやらない。改札ラッチはあっても、駅員さんが立つことはあまりない。委託業務駅は、単に切符を発売するだけで改札や集札をやらなくてよいという取り決めがあるかも知れない。その代わり、ワンマンであっても打ち抜き的に車掌さんが乗務し、検札。
 遠軽駅の改札スタンプで入場し、退出時に記念として持ち帰りたいと申し出。北海道の地形に「乗車記念」のスタンプが押されました。北海道の有人駅なら、どこも同じデザインのものが常備されているようです。「無効」の無機質なゴム印より、このデザインのほうが旅の思い出になれる。JR北海道さんの粋な取り計らい。

 今度は生田原駅です。同じ石北本線にある駅とは思えないほど立派な駅舎。

 駅舎兼用「オホーツク文学館」「生田原図書館」。

 出入り口の真向かいは、駅待合室。

 当駅は無人駅ですが、ご不明な点がありましたら、図書館内の職員へお問合せ願います、とのこと。もちろん、雑誌コーナーも常に最新版の時刻表を置かなければならないので、聞かれても、調べて答えられそうです。

 駅舎の中に図書館があるなんて、ものすごく贅沢。山口県の何もない田舎で過ごしていたころ、山陰本線は1時間に1本(現在は2時間に1本に減便)なので、間に合うように全力疾走で駆けつけても、むなしく汽車が出てしまった。1時間のひまつぶしはどうしていたかって、滝部駅キヨスクに置いてあるまんが本や、何かの読み物を購入。何もない田舎でも、当時はキヨスクがあって、必要なものは全部取り揃えてあった。しかし、現在はキヨスクの代わりに自動販売機。滝部だけではなく、小串、川棚温泉、黒井村、吉見、安岡、綾羅木もキヨスクはありましたが、現在はすべてなくなっています。

 汽車がなかなか来なくて、暇つぶしにちょうどよい施設。汽車を待っている間に、いろんな本に没頭していると汽車が来たことすら忘れてしまうかも・・・。駅舎の中に温泉があるところは岩手県の北上線、「ほっとゆだ」駅。群馬県のわたらせ渓谷鉄道の「水沼」駅、長野県の飯田線「平岡」駅。駅の中に図書館があるのは、おそらく、ここだけ??
 日本一秘境なところでも、図書館はあります。それは、青ヶ島村立図書館。1999年に初めて上陸したときは、背番号のNDC(日本十進分類法)もなく、無造作に置かれていましたが、今はかなり立派な図書館に生まれ変わっています。もちろん、NDCに従って並んでいるので、目的の本も探しやすくなりました。郷土資料や、昭和30年代、高津勉先生が島に赴任している間のいろんな写真も閲覧できます。

 これ、といったような観光名所はありませんでした。目立つほど立派な建物はここだけらしい。

 つぎは、金華(かねはな)。上位の秘境駅にランキングされている金華駅からわずか1駅で、立派な駅舎、生田原。
 生田原駅の話はまだまだあります。(その2)に続く。

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