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1934(昭和9)年製造でもまだまだ現役

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 宇奈月から欅平まで20.1キロ、電気機関車に引かれてのトロッコ列車の要所時間は1時間20分。片道1710円なり。東京駅から【区】東京都区内の最西端、西荻窪間と同じくらいでこちらは中央快速で34分、390円ですが・・・倍以上もあるのは険しい渓谷沿いを走る特別な場所なんです。しかも通年営業しておらず、4月から11月のみなので、それくらいの運賃でないと経営が成り立たないでしょう。

 冬季休業に入る直前の11月23日撮影。

 すれ違いのトロッコ列車。

 まもなく、けやき台・・・ではなかった、けやきだいら駅到着。(けやき台はJR九州の佐賀県内)

 駅前の風景。左に見えるアンテナは携帯電話の基地局。もちろん、LTE(超高速通信規格)でした。冬季の間は誰もいなくなると思いますが、それでも携帯は使えるかも知れない。

 11月の終わりだというのに、まだ「緑」が残っていました。その頃はまだ暑くて薄着でも大丈夫でしたが・・・今は氷点下の世界なのかも知れない。

 特別ツアー用として、用意されたトロッコ列車はバックから入線。

 先頭の機関車は1934(昭和9)年製造。高熱隧道でも耐えられるように仙人谷ダム建設のため「東洋電機製造株式会社」製造。この会社について調べたところ、設立は1918(大正7)年なので、この電気機関車は創立16年後に作られ、82年経ってもバリバリの現役、製造会社も現存する企業。この部品は壊れても、今も製造時と同じ企業なので、修理や部品の取り替えも可能なのかも知れない。

 製造されてから82年目とは見えない。
 全国のJR全線で最後まで古い車両が使われていたところはJR西日本の、山口県小野田線本山支線の旧型国電のクモハ42。製造されたのは1933(昭和8)年、おもに京阪神圏の急行として活躍。1両編成でも、前後に運転席が付いていることから、小野田線本山支線で余生を送っていましたが、ついに部品の確保が難しくなり、2003(平成15)年、車両年齢70で引退しました。黒部渓谷鉄道のED10は82年経っても、まだまだ現役とはすごいことだと思います。

 欅平の先は普段、お客さんを乗せることは全くないので、今回の特別ツアーとして客車も連結。

 欅平下部駅到着。

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