時代はさかのぼって大正14(1925)年。当時の鐵道省(国鉄の前身)が下關から海岸沿いで線路を敷設し、長門二見で「く」の字に曲がるように内陸部の瀧部まで。再び海岸に戻るように瀧部を出ると、再び「>」の字みたいに曲がるようなルート。
県道39号線を横切ります。自転車で何度も通ったことを懐かしく思い出します。
あれからもう30年以上の歳月が流れましたが、風景はあのときから全然変わらず。旧豊北町内の路線バスはサンデン交通およびサンデンの傘下、ブルーライン交通の2社が運行していましたが、現在はすべてブルーラインに移管。ついに、サンデン交通も福岡県の西日本鉄道(西鉄)の発行する「ニモカ」に加盟しているので、JRのIC交通系カードも乗れるようになりました。ブルーラインもICカードが使えたら、田舎でもJR東日本のスイカが使えるってことに?と思い、調べてみたところ、残念。ブルーラインは非対応。このあたりでIC系交通カードを持っている住民は皆無に近く、せっかく導入しても余計なモノなのかもしれない。
県道39号線をクロスし、今度は国道435号線と並行になります。国道435号線は山口市が起点で美祢市を経て終点は特牛。
特牛駅停車。
秘境駅のランキングに含まれている駅です。
1928(昭和3)年に建てられた駅舎は現役。
特牛と書いて、「こっとい」と読める方は鉄道に詳しい方だけで普通の方はなかなか読めないかも知れません・・・。
写真ではわかりづらいですが、特牛駅が出来た頃設置された木製のラッチ(改札口)がまだ残っています。1971(昭和46)年に無人駅になってから、もともとの駅事務室を商店に改造。切符売り場をそのまま残して、後ろはいろんな商品が並んでいる店舗。子どもの頃見たときは国鉄の制服ではなく、店主さん思しき私服の人間が集札をしていたので、国鉄から受託している認識はありました。
特牛を出まして、次は阿川に停まります。旧豊北町内で長門二見は通過、滝部、特牛、阿川に停まって、長門粟野は通過。
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再びレールが「>」の字に曲がり、特牛(こっとい)へ
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