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白滝シリーズで1番思い入れのある駅・奥白滝駅(その2)

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 年末にやらなければならないことを一通り完了。(その1)の続きです。

 駅はなくなっていますが、旭川紋別自動車道に「奥白滝」インターチェンジがあります。高速道路の建設費がかかっているのに、なぜか無料区間になっています。平行する一般道路の国道もあるのに、わざわざ高速道路を作り、しかも無料とは・・・。
 奥白滝インターチェンジを降りて、突き当り。左折すれば「奥白滝」(中心地)ですが・・・中心地とは程遠い無人地帯ですよ。このあたりは。もちろん、カーナビは「奥白滝駅」の場所は教えてくれません。適当に走らせたところ、友人が「あともう少しだから、減速して」と言うので、速度を落とし、「はい、ここで右折!!」「えっ?正確な場所覚えてんの!!?」

 本当にこの道!?現役時代に1度来たことはあるのに、ン十年ものブランクがあると場所すら忘れちゃった。友人は記憶力がすごい。ほら、駅が見えてきました!!

 駅前は砂利道だったという記憶が蘇りました。国道からは「奥白滝駅 →」とかの標識は全くない。注意しないと通り過ぎてしまいそうです。

 古い木造駅舎に鉄板で補強されていました。

 しばらくしたら、札幌行きの特急通過!!あわてて写真。正午あたりなので、オホーツク4号。札幌には14時45分着きます。ということは、明日、この特急で札幌に戻る予定。24時間後は特急車内の客なので、通過する奥白滝駅を見ることに。

 現役時代になかったものがありました。電話ボックス。今の時代、携帯電話が普及しており、公衆電話の利用者が減少。撤去したボックスを鐵道電話に転用。青ヶ島も、郵便局向かいに公衆電話ボックス。ずっと昔はドコモが独擅場でしたが、現在はauやソフトバンクも使えます。島民もほぼ携帯を所持しているし、観光客も問題なく携帯が使える時代。青ヶ島の公衆電話ボックス、中に入って通話する人は皆無に近いですが・・・もしも、災害が起きて携帯電話がつながりにくくなった場合は公衆電話は通信規制の対象外となっているので、撤去はしないことになっています。青ヶ島郵便局向かいに公衆電話がある理由は・・船が年に数回しか来ない昭和30年代、島民が電話を使いたいときは郵便局の公衆電話だった頃の名残だと思います。村役場前、三宝港にも「みどりの公衆電話」があったのは記憶していますが、今は撤去されているので、郵便局前の1ケ所。その代わり、有線の「村内電話」が無人地帯の池之沢あたりでも設置。各家庭でも村内電話で有線放送が行われ、村役場からのお知らせで毎朝7時前後、本日はあおがしま丸が就航しますとか。正午の時報は「♪ 東海 孤島の 青ヶ島 緑も深き 池ノ沢 赤い椿の うるわしさ 芭蕉の葉陰で 月を見る 青ヶ島 青ヶ島 われらの 青ヶ島 ♪」夕方5時は「♪ もうもう牛さん ご苦労さん 重いお荷物 背に乗せて あの坂 この坂 やっとこどっこい 黙って働く 牛さんに なんとお礼を申しましょ♪」
 電話ボックスを載せただけで青ヶ島の電話事情に脱線。

 これも改札ラッチ跡。ずっと昔、出札窓口があって、奥白滝から各方面の硬券を乗車券棚にずらりと並ばせ、お客さんから行先を告げられ、さっと取り出し、カチャッと日付を入れ、運賃徴収。受け取った硬券を改札口に向かい、駅員さんにハサミを入れてもらってホームへ。そんな面影は全くなくなってしまいました。

 これが、奥白滝駅前の風景なんですっ!!何もない秘境っぷりに驚かされますが・・・北海道ではこれが当たり前らしい。

 この大きさからにすると、昔は数名の駅員さんが24時間交代制で駐在していたかも。

 灯油を入れるタンクは新しいので、これでもまだまだ時刻表には載っていない現役の駅舎。

 カーテンの隙間から駅事務室を撮影。机の上に灰皿あり。札幌や旭川とか、都市部では禁煙、禁煙、禁煙・・・うざったくなっている今の時代、奥白滝駅は駅舎の中で堂々と吸える天国だ。タバコに火をつけて、ぷあ~!なのかも知れない。もし、私が奥白滝駅を使うとしたら、上司や先輩が喫煙者であっても札幌都市圏で使われている禁煙ポスターを貼り、灰皿は廃棄処分するかも。

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