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坪尻駅マニアに欠かせないもの、廃屋

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 2014年11月に探検したときの記事は こちら
あれからもう6年経つんですかね・・・。2014(平成26)年のニッポンは今みたいに中国ウィルスなどなかった。池の跡地に立っているスタンドは灰皿とか書かれているんだけど、あのときは「池の跡」だと認識しなかったし、廃屋に放置されていた洗濯機のメーカーがなかったとか。あれから6年。客観的な考え方に変わり、新たな発見。

 廃屋につながる道に渡るのに踏切があります。秘境駅とはいえとも、特急が1日何本も通り過ぎるので、渡る前に通過予定時刻表および腕時計の現在時刻に指差呼称。通過時間、〇時〇分、今の時間〇時〇分。その前後ではない。ヨシ!

 まるで踏切の棒が降りてきて、今にも通過しそうなんですが、時刻表とは連携していないもの。渡る前にもう1度時刻表を見て欲しいという意味で常に降りている状態。確認して安全に通れると判断したら、手で押して渡れます。


 踏切を駆け足で渡ります。向こうも遮断棒が降りていますが、手で押して出られます。向こうも同じく通過予定の時刻表掲示あり。

 見えてきました。あの廃屋です。かつて栄えていた頃は商店だったそうです。坪尻駅廃屋のことをネットで調べてみたら、むかしは今のような踏切は備え付けられておらず、通過予定表の時刻表もなかった。青ヶ島と同じく秘境駅ブームにより、大勢の人が訪ねてくるようになった。なにもない状態だとかなり危険極まりない。
それで、新たに踏切を設けたそうです。

 鉄道でしか訪ねられない場所に食料品や日常生活に必要なものを揃えていたに違いない。

 いったい、いつまで営業していたんでしょうか・・・。

 廃屋は斜面に建っており、そこを通れば外の景色が見られますが・・・ガラスの破片が散らばっており、足場もかなり悪い。これ以上進むとかなり危険。

 なぜかドラムセットが放置されています。店主さんの趣味だったのかどうかはちょっと不明。

 足場が悪く、ガラスに刺されないか注意深く進み、洗濯機の前まで。

 やっと、メーカーが判明。リッカーミシン株式会社。ミシンといえば、シンガーやブラザー工業が有名なんですけど、リッカーは初めて見た。創業1939(昭和14)年から1994(平成6)年まで存在していたメーカーで現在は倒産。リッカーは製造工場が東京都立川市なので、地名のタチカワではなく立ちの音読み「リッ」と川の「カワ」と組み合わせ、「リッカー」とした諸説があるそうです。リッカー全自動洗濯機と書かれているので、昭和時代にこういうものを所持しているのはかなり富裕層だとうかがえる。昭和時代の全自動洗濯機が高くて、手間がかかる二槽式はリーズナブル。今は全自動洗濯機が安くて二槽式はあまり需要がないせいか、価格はかなり高くなっています。
  


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