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Channel: 東京アイランド
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父島で1番高い山の中央山登頂(でも都道からわずか480mの距離)

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 小笠原村内で1番高い山は母島にある乳房山。海抜ゼロメートルから登って、標高462.6m。一般人の上陸は難しいけれど、太平洋戦争末期の激戦地だった硫黄島で1番高い山は摺鉢山の169m。現在は自衛隊基地になっており、長年も携帯電話空白地帯でしたが、2011(平成23)年に海底ケーブルによる光りファーバーが父島、母島に敷設。2013(平成25)年にソフトバンクが硫黄島に基地局設置、ドコモやauも追随し、2017(平成29)年から携帯電話全キャリアのエリアになりました。硫黄島に居ながらにしても、瞬時に内地のニュースが入る時代に・・・。
 父島で1番高い山は中央山。標高は319m。バイクで標高280m地点で駆け上がり、中央山入り口の駐車場にバイクを停め、徒歩350mで・・・

 標高319メートルの中央山に登頂!!

 珊瑚礁の化石なんですけど、どこから持ち込まれ、看板の礎石??

 360度見晴らしがいいので、太平洋戦争中、ここに回転台を設置し、大砲を乗せたのではないかと思われる。

 中央山展望台の全景。

 下山中・・・。

 夜明山道路まで170m、見晴らし台まで310mの標識。道路からわずか480m。母島の乳房山は出発から登頂、下山するまでおよそ4~5時間かかりますが、ここはバイクで登頂し、遊歩道をわずかな距離を歩くだけで登頂できてしまいます。

 亜熱帯気候なので、つる植物やシダ植物が繁茂。真冬でも15度以下になることは滅多になく、内地だと凍えるような寒さでもここに来ればもう暖かい。しかし、小笠原に長年も住み慣れた島民は20度以下になると寒く感じるそうです。

 中央山観光はこれで終了。おがさわら丸が新しくなり、従来なら14時出航のところを1時間半延長し、15時30分出航。竹芝桟橋には24時間後の同じ時間の15時30分入港。最終日といっても少しは余裕が出ているので、何をして過ごすのも悩んでしまいそう。
 アメリカから小笠原諸島を返還されてから4年後の1972(昭和47)年、東海汽船さんからお借りした「椿丸」で父島定期航海便に就航。当時はなんと44時間。翌年の1973(昭和48)年から関西汽船さんから中古の浮島丸を購入し、父島丸に改名。44時間から6時間短縮し、38時間。さらに6年後の1979(昭和54)年に初代「おがさわら丸」就航。10時間も短縮し、28時間。古い船だし、船内どこに行っても国鉄の長距離列車や電車と同じく喫煙可。分煙対策を施す2代目の新しい「おがさわら丸」が1997(平成9)年にデビューするのを待ち、ピカピカな状態で初めての小笠原を果たす!!28時間から25時間半に短縮。2時間半短くなりました。分煙といっても、2等和室の室内は禁煙だけど出入口に灰皿。健康増進法の施行に伴い、出入口にあった灰皿は撤去し、船内に新しく喫煙ルーム設置。19年の歳月が流れ、今の新しいおがさわら丸が2016(平成28)年にデビュー。これもまたピカピカな状態で小笠原へ。何度も25時間半の旅を経験しているので、24時間はもう本当にあっという間。
 44時間から24時間、半世紀で20時間近くも短縮。父島がぐーんと近くなります。

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