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行きと同じく、バスで湯田中駅に戻りました。「田中」だけだと「たなか」。湯を冠すると、「ゆだなか」になります。私は音声でしゃべることはないので、「た」と「だ」の区別がなかなかわかりません。また、平成を「へーせー」または「へいせい」、令和も命令のアクセントと同じく、「れーわ」か「れいわ」。手話も然り。手話にも聴者のしゃべる音声と同じく音韻もあります。新しい手話で1番難しく感じたのは「令和」の手話。
今までの「明治」「大正」「昭和」は天皇陛下の特徴を示していた。明治はあごひげをはやしている様子、大正は上唇にひげ、昭和を即位したときの服に高いえりがついていたので、「えり」のしぐさ、平成は漢字のとおり「たいら」、5月に改元する予定の令和は初めて日本古典を由来とし、「時は初春の令よい月であり、空気は美しく、風は和やかで、梅は鏡の前の美人が白粉で装うように花咲き、蘭は身を飾る衣に纏う香のように薫らせる。」の部分を引用し、片手で蕾だった梅が開くような表現。何も音韻が入っていないと、ただの「パー」となり、ぶっちゃけ間違われやすくなります。今までの元号は見た目の特徴を引用し、とても簡単だったのに、今度は日本古典を引用し、音韻付きなので、難しく感じる。
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今度の普通電車は、帝都高速度交通営団の日比谷線の3000系です!!大日本帝国時代の1941(昭和16)年に創立。戦争に負け、大日本帝国ではなくなりましたが、帝都の名称は2004(平成16)年まで続いていました。
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古くてボロい電車だけど、山口県の何もない超ド田舎から上京し、日比谷線に乗ったときはこの電車。ステンレス製で古めかしい印象がしましたが、昭和30年代に製造されたもの。非冷房なので、灼熱の蒸し暑い東京。窓を全開し、天井からの扇風機でしのぐしかない。東西線の5000系もそうだった。千代田線の7000系は比較的新しいから冷房付き。今の時代、鉄道車両は100%冷暖房付き。
平成初めのころ、山陰本線は非冷房のディーゼルカー。下関でJR九州の411系に乗りかえると、かなり冷たい空間に快適。逆にJR九州の涼しくて快適な電車から山陰本線の汽車に乗りかえると滝のような汗が・・・。現代なら、山陰本線のキハ40や47に後から冷房が取り付けられているので、100%冷房化。そんな時代もあったな・・・。
昭和といえば、地下鉄のホームに立体型の灰皿が据え置かれていて、喫煙OKだった。今だったら、信じられない光景。
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反対側は昭和に改元した直後の2(1927)年の4月28日に開業した旧駅舎がまだ残っています。
昭和元年は1926年(12月25日から12月31日までのわずか1週間)。大正はわずか15年。昭和天皇が26歳で即位し、昭和が64年も続きました。昭和のギリギリで生まれた方、つまり、昭和64年生まれも今年で30歳。おじさんの仲間入りとと言ったら失礼かも知れませんが・・・。
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旧駅舎のとなりは温泉施設。ここでまったりお湯につかってホテルに帰りたいんですが、湯冷めで風邪でも引いたら大変。
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昭和の1ケタ時代なら、この駅の利用者がどっと押し寄せてくるので、構内もかなり広い。
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次の電車は特急長野行き!
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旧成田エクスプレスそのものです!!長野電鉄はJR東日本、営団地下鉄、小田急電鉄・・・入り乱れていますな。
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1991(平成3)年。デビュー当時は平成2(1990)年登場のスーパービュー踊り子号の251系みたいに新世代の洗練されたデザインにびっくり!成田エクスプレスも251系を引用し、253系。平成3年か・・・遠い昔でもついさっきのような気が・・
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長野駅は地下区間。
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昭和の香りがプンプン漂う、有人改札ラッチ。昭和の山手線各駅でもこういう改札ラッチに駅員さんが立って、ひっきりなく忙しく改札パンチをリズミカルに鳴らしながら切り込みを入れる。しかし、この有人改札だとザルのようにかなり甘く、キセルによる損害は年間、億単位にのぼる。前の上司はかなりとっても厳しく一切の妥協を許さないタイプ。まるで自動改札機。今のは無人改札の「入鋏省略」なので、自分が自動改札機のような厳しい目でチェックしなければならない。自動改札から自分に引き継いだと思っていい。
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長野駅到着~!
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駅前のホテルなので、JRロゴマークも目前!!