
指宿駅のがらんとした改札口。JR北海道の有人駅では、列車が到着する10分くらい前に改札が始まるが、九州はどうぞご自由にと言わんばかりにオープン。通路で指宿駅のチケッターを押してもらおうと思ったのに、

「駅名小印」なるものを捺印。あの・・・これは少し違いますね。(指宿)の丸いスタンプは途中下車を証明するハンコ。「何々駅」は駅員さんが切符に何かしら証明をしたというハンコ。経路があまりにも長すぎて途中から手書きで記入したときに改ざんを防ぐため最後のところに捺す。本来使うべきではない他の違う切符に見落として誤入鋏してしまったものを訂正や列車遅延のため払い戻しを要すなどの手書きの記載もこのハンコで効力を示すもの。発駅の枕崎駅では無人駅なので、捺せなかった代わりに「指宿駅」のチケッターを使うのが正しい。鹿児島中央駅の改札を出るときに、発駅に代わってチケッター押印。「鹿児島中央 入鋏済」の捺印があるのに、右に見える「博多」は本来なら捺す必要はないもの。(二重入鋏になる)

鹿児島中央から山川間までは本数が多く、このような新型車両を走らせているのに、山川から枕崎までの末端区間は極端に減らされ、車両も古い国鉄タイプのものを充当。

この駅名票は指宿枕崎線仕様のものらしいだけど、両隣の表示が少しわかりずらい。波の形であっちは「にがつでん」、こっちは「やまかわ」だということは理解できますが、地元でなければ「にがつでん いぶすき」って何だよ?って突っ込みそうです。もう少し工夫したまえ!!

もともとは古めかしい国鉄のキハ40、47を特急に改造したもの。

特急の名称は「玉手箱」なので、そのイメージに合わせようと駅に停車すると、白い水蒸気の煙がモクモク・・・。
ここからずーっと海岸沿いを走行し、長崎鼻にある竜宮神社に浦島太郎伝説もあることから、玉手箱を模した観光特急列車を走らせようということになったらしいです。

地元ではこれを短縮し、「いぶたま」という愛称になっているようです。

竜宮城で乙姫様を楽しく過ごした浦島太郎。自分の家に帰ることになり、お土産として「この箱を絶対に開けてはなりません」と玉手箱を持たせました。地上に戻れたのはよかったけれど、あたりはすっかり様子が変わり、当時を知るものは1人もいません。絶対に開けてはいけないと言われたんだけど、開ければ何かわかるだろうとわらにすがる気持ちで開けたら・・・・白い煙がもくもくと出て、白髪のおじいさんになってしまいました。
竜宮城で過ごした時間は短かったという感覚なのに、実際は3~40年の歳月だったという昔話です。この童話を作った作者の意図は、「あなたの世界ではもう3、40年も経過しているので、今さら帰ったとしても知っている人はいないだろう。この箱を開ければ、実際の年齢になるので寿命を縮まったほうが幸せ」ということなんでしょうか。

玉手箱の車内です。JR九州列車予約の事前予約で申し込んだところ、1ヶ月前の10時打ちで1号車1番A席。1番乗りだ~!と思ったら・・・座席表を見たら、この席ダメじゃん!!私が座りたいのは、左側の海が見えるところ!!と座席変更(発券前なので、何度も変更OK)。

記念撮影用のグッズ。JR九州の新しい制帽も。

2号車はキハ47 8060。(旧 キハ47 60)

1号車はキハ140 2066。(旧 キハ40 2066)
2両とも、強靭なエンジンに交換しているので、特急らしい走りも実現。もし、交換していなければ、そんなに速度は出せず「ボッタクリ特急」になてしまう。

まもなく検札に来ました。JR九州も2017年3月からJR30年目を機に制服のデザインを刷新。4月終わりの鹿児島はもう夏。車掌さんも夏服のシャツでした。
「枕崎 → 稚内」の切符を差し出すと、「わ、わっかない!?」とオーバーリアクション。フフフ・・・・(ニヤ笑い)
ついでに補充券にもチケッターお願いしますと、入鋏してもらいました。「鹿児島 4.27 乗務センター」と印字。