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大糸線の南小谷駅。昔だったら、新宿からの特急が大糸線に直通して南小谷までの本数があったというのに、現在は1日1往復のみ。松本発のほうが圧倒的に多いです。
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南小谷駅前の風景。川は「姫川」。1995(平成7)年7月11日に梅雨前線の停滞により、姫川が大氾濫。鉄橋が流され、復旧費用は南小谷から以北はJR西日本が負担。大糸線全線をJR東日本にすればよかったのに、南小谷で境界を設けたのは国鉄時代の名残。南小谷は長野鉄道管理局でのちにJR東日本長野支社に引き継ぎ。ここから以北は金沢鉄道管理局なので、JR西日本金沢支社ということになったのです。西日本の極東は長野県、最西端は九州の福岡県まで及ぶ。
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自動券売機で買える範囲。
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東日本仕様のものだけど、東と西の区別はなさそう。な~にもない、山陰本線の滝部という駅も国鉄時代から自動券売機設置。今みたいにタッチパネル式ではなく、お金を入れると金額ごとのボタンが光る機種。国鉄時代は何々円区間の上に「国鉄線」と印字され、民営化後は「西日本会社線」に変更され、九州方面のボタンは「下関経由」。両社にまたがるエリアでは、2つのボタンで分けていたが・・・・何時だったのか忘れましたが、利用者側からにすると、どちらも同じJR。わざわざボタンで分ける必要はなくなったのかどちらも統一。
この券売機もたぶん、糸魚川までの西日本区間を購入しても「東日本会社線」として出てくるかも。で、この券売機はJR西日本区間のきっぷでも東日本にそっくり持っていかれるか気になるところ。
みどりの窓口で発券すると「南小谷 → 糸魚川 経由:大糸 ¥670 (2-タ)」と印字され、他社に分配ありという「タ」が付く。JR境界付近の券売機はどんぶり勘定なのかも知れない。
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特急は跨線橋を渡らなくてもよいように、改札口のある駅本屋側のホームに入線。南小谷までの「あずさ」は9両もある長編成だというのに、ここから北は1両のワンマンカー。極端すぎるで大きなギャップが・・・。もし、9両も満席で乗っていて、その全員がまるごと糸魚川行きの汽車に乗りかえるとしたら、はぶかれるに決まっている。
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ここからは西日本のディーゼルカー、キハ120です。1993(平成5)年、いきなりの思い付きで池袋発高田行きの夜行高速バスに乗っていた。金曜日の夜は帰りの電車がすごく混んでいて自宅に帰るのが面倒くさいから、たまたま目にした高速バスに潜り込む度胸は今考えると凄まじい行為。「そうだ、青ヶ島!!」と、突然の思い付きで、勤務終了後、竹芝桟橋へ八丈島行き「かめりあ丸」に乗って、翌朝、底土港。タクシーをつかまえて反対側の八重根漁港。たまたまお天気がよくて還住丸は欠航にならず出航準備中。青ヶ島に上陸できたのはよかったけれど、予約無しの飛び入りでは、どこの民宿でも準備は整えていないため、門前払い。あのころは厚顔無恥でむちゃくちゃなことでも平然だったけど、今はもうオジさん。青ヶ島という土地柄、事前に予約をしてから上陸。あのころの「いきなりの思い付き」は通用できず。
高田駅(今はしなの鉄道に転換)にあった路線図を見て、今からどのような行動をするか・・・。「ここから糸魚川まで行って、大糸線、篠ノ井線、中央東線で東京都区内まで」。糸魚川から古めかしいボロ国鉄のキハ52で右の座席に座り込み、姫川の光風明媚な風景を楽しんだ記憶が・・・。昔は何でも「当日で決める」、インターネット予約もなかった時代なので、駅前のビジネスホテルを見つけては「部屋空いてますか?」とほとんど飛び入り宿泊。今はインターネット予約したほうがポイントも貯まれるし、空いていますか?と当日確認しなくても、ちゃんと泊まれる保障付き。
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キハ120は西日本各地に散らばっており、ここは300番台。