(ネットニュース)
死刑執行、本格検討へ=松本死刑囚ら13人、再審請求も
一連のオウム事件の裁判が全て終結することを受け、法務省は教団の代表だった松本智津夫死刑囚(62)ら元幹部13人の死刑執行について、本格的に検討を始めるもようだ。再審請求中の元幹部も多いが、法務省は請求中は執行を控えるこれまでの「慣例」にとらわれない姿勢を見せている。
刑事訴訟法は、判決確定の日から6カ月以内の執行を定めているが、公判に証人として出廷する可能性があるため、法務省は共犯者の刑が確定するまでは執行しない運用をしている。最後となった元信者高橋克也被告(59)の判決が近く確定することで、執行のハードルは事実上なくなった。
松本死刑囚は2004年2月に一審東京地裁で死刑判決を受けた。弁護人が控訴趣意書を提出しなかったことから控訴審は一度も開かれず、06年9月に死刑が確定した。
確定後、松本死刑囚の家族は再審請求を繰り返し申し立てており、現在は4回目の請求中。他の死刑囚12人のうち、遠藤誠一死刑囚(57)ら少なくとも7人が請求中で、井上嘉浩死刑囚(48)も準備しているという。
再審請求中は執行しないのが「慣例」となっていたが、法務省は17年7月、請求中の死刑囚の刑を18年ぶりに執行した。関係者によると、この死刑囚は10回目の請求中で、同年12月に執行した2人もそれぞれ3、4回目の請求中だったとされる。
収容中の死刑囚122人のうち94人が再審請求しているが、上川陽子法相は「再審請求を行っているから執行しないという考え方はとっていない」と明言している。 (了)
(ここまで)
死刑執行命令書に法務大臣のサインがなければ、執行はできない。同一事件で共犯者がいる場合でも当日中なので、13人となると日を変えて処刑、というわけではない。死刑執行の施設があるのは札幌、仙台(宮城刑務所)、東京、名古屋、大阪、広島、福岡の7ケ所。東京から陸路で護送できるのは札幌を除き、本州と福岡の6ケ所なので、東京は3人、あとの5ヶ所に2人ずつでちょうど13人になる。実は言いますと、私もあの日、サリンが撒かれた路線のサラリーマンだった。まだ若くてホームシックにかかり、3月20日の月曜日は平日、21日の火曜日は春分の日で祝日。1日だけ年休を入れて、4連休。山口県の田舎に帰っている間、事件は起きた。年休を取らずそのまま出勤していたら、時間帯もちょうど重なるし、サリンを吸い込んでいたかもしれない。再審請求をしているからと死刑が免れる考えは通用しない。オウムの事件はどう見ても再審を検討する余地はないほど多くの被害者が出て、現在も後遺症で苦しまれている方が多くいらっしゃいます。早期執行を望みます。
死刑執行、本格検討へ=松本死刑囚ら13人、再審請求も
一連のオウム事件の裁判が全て終結することを受け、法務省は教団の代表だった松本智津夫死刑囚(62)ら元幹部13人の死刑執行について、本格的に検討を始めるもようだ。再審請求中の元幹部も多いが、法務省は請求中は執行を控えるこれまでの「慣例」にとらわれない姿勢を見せている。
刑事訴訟法は、判決確定の日から6カ月以内の執行を定めているが、公判に証人として出廷する可能性があるため、法務省は共犯者の刑が確定するまでは執行しない運用をしている。最後となった元信者高橋克也被告(59)の判決が近く確定することで、執行のハードルは事実上なくなった。
松本死刑囚は2004年2月に一審東京地裁で死刑判決を受けた。弁護人が控訴趣意書を提出しなかったことから控訴審は一度も開かれず、06年9月に死刑が確定した。
確定後、松本死刑囚の家族は再審請求を繰り返し申し立てており、現在は4回目の請求中。他の死刑囚12人のうち、遠藤誠一死刑囚(57)ら少なくとも7人が請求中で、井上嘉浩死刑囚(48)も準備しているという。
再審請求中は執行しないのが「慣例」となっていたが、法務省は17年7月、請求中の死刑囚の刑を18年ぶりに執行した。関係者によると、この死刑囚は10回目の請求中で、同年12月に執行した2人もそれぞれ3、4回目の請求中だったとされる。
収容中の死刑囚122人のうち94人が再審請求しているが、上川陽子法相は「再審請求を行っているから執行しないという考え方はとっていない」と明言している。 (了)
(ここまで)
死刑執行命令書に法務大臣のサインがなければ、執行はできない。同一事件で共犯者がいる場合でも当日中なので、13人となると日を変えて処刑、というわけではない。死刑執行の施設があるのは札幌、仙台(宮城刑務所)、東京、名古屋、大阪、広島、福岡の7ケ所。東京から陸路で護送できるのは札幌を除き、本州と福岡の6ケ所なので、東京は3人、あとの5ヶ所に2人ずつでちょうど13人になる。実は言いますと、私もあの日、サリンが撒かれた路線のサラリーマンだった。まだ若くてホームシックにかかり、3月20日の月曜日は平日、21日の火曜日は春分の日で祝日。1日だけ年休を入れて、4連休。山口県の田舎に帰っている間、事件は起きた。年休を取らずそのまま出勤していたら、時間帯もちょうど重なるし、サリンを吸い込んでいたかもしれない。再審請求をしているからと死刑が免れる考えは通用しない。オウムの事件はどう見ても再審を検討する余地はないほど多くの被害者が出て、現在も後遺症で苦しまれている方が多くいらっしゃいます。早期執行を望みます。