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新金谷駅前にある蒸気機関車と全く同じ色をしたSLポスト。
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投函すると、金谷郵便局の風景印で押印してお届けするサービス。郵便局の消印は、多量の切手が貼られてあっても、1種類の消印が原則なので、はがき1面変な切手だらけでも、全部風景印になってしまいます。
いつも旅先にハガキを持ち歩くのに、今回は郵便局に立ち寄る予定はないだろうと思い、用意はしていませんが、土日祝でも風景印で引き受けてくれるポストがあったとは・・・。
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これも昭和の光景。今から60年前の昭和30年代。東京駅や新宿駅、渋谷駅でもこういう窓口がずらりと並んでいて、10円区間や20円区間の硬券をダッシングマシンで日付を入れて手売りで販売。昭和39年10月1日、東海道新幹線開通。当時の指定席特急券は硬券だった。国鉄が日立製作所に座席をコンピュータで管理し、発券できる方法はないかと持ちかけ、マルス開発。開業してから1年経たぬうちに「みどりの窓口」設置。当時は超大型のコンピューター、中央ホストではいくつかの磁気テープを回転させたり、逆転させたり・・・。当時のコンピューターはドット数がとても少なく、漢字で印字できないので、駅名はカタカナ。1965(昭和40)年から18年後の1983(昭和58)年から今のマルス券と全く同じフォント、様式を現在でも引き継がれている。今のようなコンパクトでテスクトップではなく、机ごと全部コンピューターのボタンだらけ。駅名を入れるのも、全国の線区が書かれたシートごとをめぐっては、緑色のピンを差し込む。シートに駅名が記載されていないときは、4ケタの電報略号。例えば、小幌は「セカコホ」、東根室は「クシヒネ」といったとようにカタカナで入力。切符の券面に漢字で印字されるのに、当時の通信回線は少ないビット数でやりとりなので、カタカナで受信して漢字に変換。私が子供のころ、下関駅のM端末を注視していたから、法則をおのずと・・・。
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乗車券棚が気になり、裏側に回ってみました。国鉄時代なら、どんな田舎の駅でも、こういうものが備えてあり、お客さんから行先を告げられると、さっと取り出す。今はもう全廃になりつつなのに、大井川鐵道は昭和の遺産が残っていたとは驚き!!はさみもわかりやすい位置に掛けられているのは、小児の半額断裁用。硬券が半分に切られていなければ、大人。半分カットされていれば子供。
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どうしても気になる硬券をクローズアップ。東京都区内ゆき3820円も常備。
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根室駅窓口と同じく、ビシッと整理整頓。この駅は合格。いろんな駅の窓口に行くたびに、きめ細かくチェック。だらしない窓口だと、いろんなモノで大雑把に放置。
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次の電車も、新金谷止まりで乗ったときと同じ。金谷まで行って、折り返して千頭ゆき。
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大井川鐵道なので、車窓から見える川は大井川でしょう。
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五和駅。ごか、と書いて漢字は五和。難読駅。
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家山駅でSLとすれ違い。
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家山駅もすごすぎる。1929(昭和4)年12月1日に開業した当時のままで維持。米寿を迎えて、プラス1=築89年。