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7月22日、土曜日。もう1ヶ月前なのに、まるで昨日のように思い出されます。最東端の有人駅、根室駅の売上に協力すべく、えきねっとで予約したものを全部発券して欲しいとリクエスト。
JR北海道における「えきねっと」サービスが始まったのは去年(2016)年12月1日から。それまでは道内の列車と本州方面の寝台車、東北新幹線のみ取り扱うJR北海道の列車予約システムはありましたが、予約システムに関わる投資は取りやめにして、全国どこでも列車の予約が可能なJR東日本のシステムを北海道に拡張することにより、利便性を図ろうとしたところが素晴らしい英断。
東日本のえきねっとで予約して、発券箇所は北海道だとしても、東日本発券を意味する(2- )ではなく、発券会社で発券されるので、その会社の収入になる。
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東日本のえきねっとで予約して、西日本のMV機でテスト発券した時は西日本の(4-タ)で印字されるので、西日本の発行となる。豊富から徳満って北海道、宗谷本線の駅。えきねっとは変な駅から変な駅まで自由自在に買えるのに、JR西日本のe5489は営業規則第20条に則り、駅において発売する乗車券類は、その駅から有効なものに限って発売する。となっているが、えきねっとは東日本のシステムなので、西日本の駅でも極端な駅を発駅とする切符でも買えてしまいます。
西日本のe5489で予約して東日本で発券すると、西日本発行の(4- )。要はJR東日本は他社に寛容ってことになります。
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お客様への宣言
真心を込めた接客
切符一枚に責任を持ちます。
トリプルチェック!!!
チェック1 入力画面の確認
チェック2 発券した券片の確認
チェック3 お客様との相互確認
だけど、えきねっと予約は自分で希望する列車を選んで、座席の位置までもパソコンの画面を見ながら指定しているので、チェック1、チェック2は省略して、チェック3。
発券した切符を並べ、
「この切符で間違いはないか、お確かめください」
「はい、間違いないです」
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気になるものを見っけ!!過去の遺産となっているものが窓口に堂々と置かれているんじゃないですかね!!「日付はよいか。」とダッチングマシンにテプラで貼られている徹底っぷりに感銘。
郵便局の通信日付印も公印のひとつなので、間違えた日付で押印することは絶対に許されない。硬券に入れる日付も、この日の日付でなければならない。マルス端末はオンライン回線なので、特に日付の設定をしなくても自動的にその日の日付で印字されるが、硬券は人の手で更埴しなければならない。
「あの・・・硬券って売っていますか?」と聞いてみました。
「はい、当駅と東根室駅の入場券、発売しております」
「じゃあ、2枚ずつください」
「ありがとうございますっ!!」
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ダッシングマシンにスライドし、カチャッ!!スライドするのに簡単そうに見えても、実はコツがいる。この駅員さんは慣れた手つきで処理。
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平成29年になっても、昔ながらの硬券なんて、今でも生き残りはJR北海道だけなんですね。
ダッシングマシン風の日付スタンプを自宅と職場に2つ持っていて、職場での押印頻度はあまりなくなりましたが、紙文書で回覧するときにダッシングマシン風の日付スタンプで回覧開始日の欄に押しているけれど・・・変わっている日付のフォントに「それって、昔の切符のヤツでしょ?」と言われたこと皆無。みーんな非鉄なのかな?
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上は硬券に刻印した日付、下は本日の日付。自宅に本物のダッシングマシンを持っていなくても、ゴム印の回転スタンプなんですっ!!