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7月22日午前7時55分。ホテルからここまでおよそ5分。ホテルを出た直後、雨はやみ、にわか雨に。傘は用意してあるけれど、出すほどではなかったのでよかった。せっかく最東端の有人駅、すかっと晴れて欲しかったのに~!!
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改札口は発車10分前に改札をするので、扉は施錠中。切符を持たぬものは通せんぼの自動改札機があればいいですが・・・1日6本の駅に自動改札機とはかけ離れていますしね。ちなみに最東端の自動改札機は釧路駅。西日本や九州のローカル線は朝早いのが苦手なのか、駅員さんが出勤してくるのは7時か8時頃なのに、根室は毎朝5時20分に窓口を開け、5時31分発の汽車の改札も実施。そんなに混んでいるというわけではなく、数名程度なんですが・・・。改札口は閉まっているので、ここからホームを眺めることにしました。
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昔は「日本最東端の駅」の看板だったけれど、最東端の駅は東根室駅だ!と激しいツッコミが相次いでいたため、日本最東端有人の駅に差し替えたそうです。
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8時01分到着を待つ、駅長さん。制帽に赤いと金色のラインが施されていれば、1番偉い管理職なので、駅長さん。
駅舎は昭和時代からそのままで何度か改修して今の形になりました。1面1線のホームですが、向こう側に何本かの留置線が敷いているのが見えます。
ずーっと昔だったら、数本の留置線ではなく、ずーっと奥まで線路が敷かれてあって、貨物列車も留置していたんじゃないかな・・・。グーグルマップで確認すると、ホーム向かい側の土地が空白地帯になっていました。
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日本最東端のマルス端末。オンライン回線なので、もちろん、ここからでも全国JR6社の座席を管理する東京都国分寺市の鉄道情報システムに直結。最北端は稚内駅、最西端は佐世保駅、最南端はJR九州沖縄支店・・・と思ったら、2017(平成29)年3月31日を以って閉店。沖縄県内唯一のマルス端末も撤去されているので、今は指宿枕崎線の指宿駅が最南端。沖縄支店が閉鎖された理由は、インターネットで列車を予約できる時代になったためだそうです。
仮に青ヶ島や小笠原に住んでいても、JR東日本のえきねっと会員登録して、島に居ながらにして希望する列車の予約も可能になりました。ただし・・・サンライズ(東京-出雲市・高松)や臨時列車の予約がネットでできないのが難点。えきねっとで予約成立すれば、JR東日本とJR北海道のみどりの窓口またはJR西日本の一部の駅で切符に引き換え可能。
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根室駅の駅員さん、とっても対応が丁寧なのはお客さんが見えないところで駅オリジナルの訓示。
お客様への宣言
真心を込めた接客
切符一枚に責任を持ちます。
トリプルチェック!!!
チェック1 入力画面の確認
チェック2 発券した券片の確認
チェック3 お客様との相互確認
ここから私からの解説。
チェック1 マルス端末は入力する項目がかなり多く、お客さんの要求している列車名と、発駅、着駅を画面で確認。
チェック2 チェック1で間違いないと確定し、発信ボタンを押下し、発券。印字された列車名と発駅、着駅を券面でしっかり確認。
チェック3 お客様に提示し、列車名と、発駅、着駅、発車時刻などを指で差しながら間違いはないか、相互確認。
これは駅務の訓示だけど、自分の担当する業務でも同じように言える。今のところでは文書の取扱いが多く、見落としや間違いだらけで迷惑をかけないように・・・と。文字だらけの羅列で最後まで全文読むのが面倒くせぇ・・・「こうなのかも知れない」と出任せで処理していたら、発信者に自分のフルネームが載っているし、後になってクレーム言われるのも怖い。
根室駅発行の切符は発券すると、道内だけではなく、九州まで行くこともある。マルスを操作する駅員さんはここにいるけれど、切符が全国各地を旅している、ということになります。根室駅の端末は旧型の日立製MR32型。(新型は黒いフレームのMR52型)山手線全駅東京支社なので、全駅MR32型。新宿でも渋谷も同じ機種。