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「きりしま」なのに元「つばめ」

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 在来線特急の中で1番派手だと思われる旅客鉄道会社は?と聞かれたら、すかさずJR九州と答えます。九州らしさ独自の色づかい(ほとんどコーポレートカラーの赤を配色)や鉄道車両とは思えないような奇抜なデザインを施した新型車両が相次いで登場。
 ずーっと昔住んでいた山口県の日本海側は本社から程遠い末端区間。JRに変わってもボロ国鉄のままで30年も変わらず。國鐵廣島鐡道管理局(JR西日本廣島支社の別名)もようやく重たい腰を上げ、ステンレスの最新型電車227系を32年ぶりに登場。しかし、3月4日のダイヤ改正が行われても定期運行範囲は山口県東部の徳山までで、なかなか下関は来ない。30年経っても依然とボロ國鐵のまま。私のような國鐵を懐かしむ世代なら、山口県に行けば、待たずに乗れます。
 山口県はボロばかりで取り残されたままで関門トンネルを潜るとJR九州本社地域。その頃から国鉄のイメージを払拭しようと次々と新型電車登場。この境界に住んでいたので、西日本のボロと九州の洗練された新型車両、格差を感じたのは確か。

 「つばめ」のエンブレムがついているのは、九州新幹線開業前のメジャーな特急、「つばめ」車両。4月1日からの新制服に「つばめ」エンブレムデザインが付くようになります。

 自由席、普通車だというのに、未来を思わせるような、ハイテクな雰囲気。

 それがね・・・・平成4(1992)年、山口県の日立製作所笠戸工場製造。なんと24年前の古い車両になりますが・・・787系が出た直後、何度も乗りに行った記憶があるので、「古い」とは思えず。

 乗車券はスゴカ、特急券は座席のチケットホルダーに差し込み。車掌さんの巡回はあるけれど、チケットホルダーに差し込んであることを目視で確認するだけでスルー。特急「きりしま」は宮崎から鹿児島中央までの特急、車掌さんはどの乗務員に属しているのか、検札チケッターで所属する車掌区(所)がわかるので、ちゃんと入鋏して欲しいんだけどな~。基本的には宮崎と鹿児島は「鹿児島鉄道事業部」なので、「鹿児島」の文字入りかも。

 加治木(かじき)駅停車。ここは鹿児島のベッドタウンとして発展しているところ。姶良(あいら)市。あんまり聞きなれないマイナーな「市」なんですが、市の中心駅である「姶良駅」はほとんど特急通過。姶良市役所の最寄り駅は「帖佐(ちょうさ)」駅だというのに特急通過。加治木駅のほうが開けている街だからと言って特急停車。
 今度は何もない田舎だというのに「竜ヶ水(りゅうがみず)」停車。左側に錦江湾が見え、日が暮れていなければ光風明媚な風景になるはず・・・。
 竜ヶ水って特急の停車駅にしてはおかしいな?と思い、ドアのところに行ってみたらドアは開いておらず、運転停車。つまり、日豊本線は単線なので、上下線交換ができる駅で一時停車。たぶん、竜ヶ水駅で「上り列車とすれ違うため、しばらく停車します」とアナウンスがあったと思いますが、全然聞こえないしね・・・。、
 竜ヶ水のとなり、鹿児島に停車。県庁所在地駅だというのに、鹿児島中央(西鹿児島)に比べると薄暗くて寂れている様子・・・。
 ずーっと昔から西鹿児島のほうが栄えていて、本家の鹿児島は地味な印象。山口県も、県庁所在地の山口駅はかなり地味で新幹線停車駅の小郡のほうがにぎやか。

 アッという間に鹿児島中央駅。ここはもともと西鹿児島。九州新幹線開業前の特急もほとんど博多-熊本-西鹿児島。東京から鹿児島本線回りのブルートレイン「はやぶさ」号、日豊本線回りの「富士」号、どちらも終点は「西鹿児島」。地元では「鹿児島中央」に変わっても、「ニシエキ」のほうが定着しているのか、日常会話で「ニシエキ」と話す方もいるかも・・・。私も新山口よりも長年も身についてしまった小郡のほうがじっくりと来る。

 全国のIC系交通カードで気軽に特急券が買えるように自由席特急券発売機も設置。

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