特急の発車時刻まで多少時間が余っているので、駅構内をちょい見学。
旧暦の神無月は10月なんだけど、全国の八百万(やおろず)の神が出雲に集うので、この地域では「神在(かみあり)月」とされています。
ブルートレインの「出雲」。東京から京都まで電気機関車、京都でDD51ディーゼル機関車に付け替え、山陰本線ルートで出雲市まで。故郷は本州最西端なので、東京からブルートレインに乗るとしたら、九州方面の「あさかぜ」(博多)、「みずほ」(熊本)、「富士」(日豊本線経由で西鹿児島)、「さくら」(長崎)のほうが便利。「出雲」に乗る機会がないまま2006(平成18)年に廃止。
観光列車の奥出雲おろち号。ディーゼル機関車や客車も昭和時代から使われていて、半世紀近く。老朽化により、来年の2023(令和5)年で運行終了する予定とのこと。国鉄のディーゼル機関車が牽引する客車は国鉄時代なら全国どこでも見られたんですけど、現在はかなり地域限定となっています。
1957(昭和32)年、出雲今市駅から出雲市駅に改称した初日の記念撮影。
今の駅舎は新しくなっていますが、この駅舎は前代。うろ覚えながら見覚えがあります。
出雲市駅も高架駅になり、みどりの窓口は自動改札機の横にあったのに、今はマルス端末が撤去されています。特急「やくも」や「サンライズ出雲」の終点なので、対面販売の窓口を残しておいたほうがよかったのではと思う。
ここから山陰本線と伯備線の分岐駅、伯耆大山駅までイコカのエリアになります。米子駅は鳥取県内にあり、自動改札機が設置されています。鳥取県西部の境線(米子から境港)も車内搭載機により、イコカが使えます。それなのに、県庁所在地の鳥取駅は自動改札機がありません。山口県の県庁所在地の山口駅はまだ導入されていませんが、2023(令和5)年よりやっと導入。それで来年は47都道府県の県庁所在地で自動改札機がないのは四国最大の都市、松山駅と徳島駅、鳥取駅の3つになってしまうんじゃないかな。
遠隔のオペレータさんを呼び出し。しかし、操作に戸惑う様子だったので、駅員さんが駆けつけサポート。タッチパネルのメニューになかったら、遠隔でオペレータさんを呼ぶわけなんですけど、今までそのような機械を使ったことはありません。やはり、人間が対応してくれる従来の「みどりの窓口」のほうが安心できます。今のところ、首都圏の「みどりの窓口」がかなり減少する計画があるそうです。ネット社会になり、自宅のパソコンやスマホが「みどりの窓口」の代わりになり、乗車前に駅の指定席券売機で予約した内容を発券できる時代になりましたが、機械の操作が苦手な高齢者や普段からインターネットやスマホを使わない人たちに対し、デジタルディバイド(情報格差)を起こしてしまわないか懸念もあります。
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出雲市駅ウォッチング
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