さっきまではずーっと海が見える窓だったんですけど、長門二見から急に山の風景に変わります。2010(平成22)年に廃校となった下関市立二見小学校の校舎。
歴史はとても古く、1875(明治8)年創立。1991(平成3)年に今も新しい校舎に建て替えられたというのに、平成の半ばあたりから人口が減少し、児童の数も減少。その頃から比較的人口の多い地域に統合する動きが始まり、2011(平成23)年3月31日をもって廃校。
夏だったら、田んぼも含めて辺り一面、緑色で映えるんですけど、12月はご覧のとおり、
隣の滝部までは登り坂になるので、ディーゼルカーのエンジンが唸り始めます。逆に滝部から長門二見は下り坂なので、加速はせず惰行運転。蒸気機関車が走っていた頃は、滝部方面なら凄まじい黒煙を排出。
国道ではなく県道39号線なので、ガードレールの色がオレンジ色になっているのが特徴です。1963(昭和38)年の山口国体開催にあたって、何か特徴のあるものを作ろうと考えるなかでガードレールの色を山口県特産の「夏みかん色」にしようと発案したのがきっかけだそうです。白のガードレールなら国道なので、車を走らせるとここは県道なんだとすぐわかります。
二見と滝部の真ん中にある地名は「直子(のうし)」。お店は1つもありませんが、自治会があります。昭和時代に遡ると路線バスもありました。二見駅を出ると、寺畑、直子、神田口、滝部駅。
滝部集落が見えると、まもなく滝部駅。
ここはもともと旧豊北町の中心駅。
今の駅舎が建て替えられたのは1985(昭和60)年。その頃から特急「いそかぜ」の停車駅となりました。全国でもっとも早い始発列車、3時台もありましたので、運転士、車掌さんの当直室あり。朝3時の汽車があったのは、行商ばあちゃんのためにあったものです。日本海で獲れた鮮魚をブリキ箱につめて、鮮度が落ちないに小倉や福岡へ。
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長門二見~滝部
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