下沼を出ると、次は幌延駅。幌延町役場が秘境駅存続に力を入れているため、物置小屋を駅舎にしている糠南駅や、まわりは廃屋だらけでも駅舎だけは現役の雄信内駅も存続。
幌延町にふるさと納税をすると、返礼品は秘境駅グッズ。ふるさと納税は、お住まいの市町村に納めるはずの税金を、ご自身の好きな自治体に納めると住民税や所得税が控除されます。例えば、青ヶ島村がふるさと納税の受付をやっていて、青ヶ島村に納税すると返礼品として村の特産品としての「ひんぎゃの塩」や「あおちゅう」を無料でいただけます。ご自身の住んでいる市町村に納めても返礼品はありませんが他市町村だと返礼品がもらえて、納めた分の住民税や所得税が控除されるので、実質、返礼品を無料でいただける美味しい話です。
扶養控除を受けている方はふるさと納税の恩恵を受けられないケースもありますので、あちこち納め過ぎのないようにご注意ください。
普通ならすぐに発車するのに、停車時間が長いです。「特急とのすれ違いのため、発車時刻は何時何分です」とアナウンスがあるはずなんですが、私は聞こえないので、運転士の行路表を目視で確認。覗き込むと、幌延 11時34分着 11時47分発と書かれていました。10分程度の停車です。
チャンスなので、ここで途中下車。
駅名票。ここはかつて、留萌から出ていた羽幌線の終着駅。国鉄時代の北海道は網の目のようにめぐらしたような路線図だったのに、今のJR北海道は100キロ以上もあった日高本線が廃線、留萌から増毛までも廃線・・・スカスカな状態です。
駅前の風景。
直営駅で「みどりの窓口」もあります。
営業時間は7時10分から15時00分まで。1人で8時間勤務なら、この時間であっても妥当。
みどりの窓口のとなりは観光情報センターの「ホロカル」。幌延駅のマルス端末であらかじめ印刷しておいた「幌延町民乗車券」を常備。もともとは役場で交付していたけど、令和になってからここで交付。幌延町民であれば、稚内から名寄までの乗車券や特急券が割り引かれます。幌延町は秘境駅の存続だけではなく、町民の鉄道利用者に乗車券や特急券を割り引いた分を町が負担するなど積極さがうかがえます。
名寄から旭川までの宗谷本線は新型ハイブリッドのH100系が導入されていますが、名寄以北はまだまだ国鉄車両です。
はるばる札幌を7時半に出発した特急宗谷が幌延駅に11時45分到着。同じ北海道であっても、札幌からここまで336.2キロもあります。尺度を本州にあてはまると、東京から名古屋まで東海道線で366キロ。東京から東北新幹線で仙台まで351.8キロ。道内の札幌からなんて大したことはないと錯覚してしまいそうですが、実際は300キロ以上もあります。
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秘境駅のまち、幌延駅
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