奥の方へ行くともう行き止まりです。このあたりへのアクセス手段は電車でしかなく、廃屋だらけの駅になぜ電車が停まるのか。もうとっくに廃駅にして通過してもおかしくないんですが、秘境駅だらけの飯田線に私みたいな秘境駅が大好きな人は集まってくるので、利用価値はあります。ここは東海道新幹線のドル箱路線を抱えているJR東海なので、沿線の自治体からの援助なしでずーっと鉄道ファンの方が利用してくれる限りは北海道みたいに容易く廃駅にすることはできないでしょう。ちなみに日本一秘境駅の小幌駅は豊浦町が駅としての光熱費、トイレの整備などを補助しています。自治体からの支援を受けている駅は、稚内市の抜海駅、幌延町の雄信内駅、糠南駅など。年間の利用者ゼロに近い駅なんですが、全国からマニアが訪ねてきては地域にお金を落としてくれるメリットはありそうです。
廃車が2台ありました。
これはなんというクルマなんでしょうか。2005(平成17)年に公開された昭和30年代の東京を舞台にした「三丁目の夕日」に出ていたクルマも「ミゼット」という車種。映画で見たときと全く同じです。
昭和30年代の日本人は小柄なので、これでも2人乗りでした。
ミゼットの近くに小和田駅で使われていたと思われる運賃表が放置されていました。
運賃改正のたびにシールで貼っていたと思いますが・・・現在の運賃を調べたら
小和田 → 長 野
経由:飯田線・川岸・中央東・篠ノ井線・信越
10月12日から10月14日まで ¥4,070
いったい、いつの頃の運賃表なんでしょうか。小和田駅が無人駅化になったのは、1984(昭和59)年なので、その頃の運賃なのか、調べてみました。3年後の1987(昭和62)年、JR発足時の運賃を確認したところ、1540円までの切符は100キロ未満なので、途中下車はできません。国鉄のサービスをそのままJRに引き継いでいるので、そんなに急激な値上げは考えられません。1260円までとは、昭和59年当時のものではないと判断。
JR発足時の途中下車ができない切符は1540円以下だけど、現在は1690円以下。34年間でわずか150円の値上げ。値上げ率を計算してみたら、9.7%ということは国鉄末期の運賃にそのまま10%足したということになります。国立国会図書館では日本国内で発刊された資料をすべて所蔵しているので、あそこに行けば調べられると思います。
「基本的人権のひとつとして知る自由をもつ国民に、資料と施設を提供することをもっとも重要な任務とする。」として、地元の大きな図書館つまり中央図書館のレファレンスコーナーで運賃が1260円のきっぷはいつの時代のものか調べたいと相談すればいいですけど、地元の図書館は毒を以て毒を制す的な不面目なことなどがあったので、あれから1度も行っていないし、ちょっと行きづらくなっている。
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小和田駅のミゼット
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