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間もなく長門二見

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 ちょうどこの位置にしばらく車窓を楽しんでもらおうとしばらく停車します。

 真ん中のぽつんと浮かぶ島を遠望モードで撮影。グーグルマップでは「壁島」と表記。本当にこの島の名前は「壁島」で合っているかどうかは不明ですが・・・この近くの「壁島」はここからおよそ10キロ離れた和久という小さな集落の沖に花崗岩でできた岩礁群があって、海鵜(うみう)が越冬するため渡来するところで有名。ちなみに特牛(こっとい)と角島の間にある無人島は「鳩島」。

 上の写真の少し左側を撮影。グーグルマップで確認すると名無しのようです。

 停まっている位置からは二見夫婦岩が見えます。

 今までは三重県の二見浦が本家だと思っていましたが、歴史をひもとくと、ここが「二見」の発祥地。三重県の二見が有名になりすぎてここは存在感がないという感じですが、本当はここが本家だったのです。

 およそ160年前、日本の元号が「安政」(1854年)から毎年の1月2日、二見の若者が褌1枚で海に入り、体を清める「みそぎ」。岩をよじ登り、大しめ縄の張り替えを行う伝統行事がありましたが・・・かつては若者だった人達が高齢化になり、厳冬の海に入るのは無謀だし、風化によってできた亀裂の入っている岩をよじ登るのもちょっと危険。足が滑って転落すると命の保障もない。二見の人口がかなり減少し、少数人員での張り替え作業は困難になり、1月2日の定番行事は2017(平成29)年をもちまして廃止。2018(平成30)年のお正月からは実施せず。
大しめ縄はホンモノではなく、およそ10年間交換はしなくてよいような素材が使われています。安政→万延→文久→元治→慶応(ここまでは江戸時代)明治からは一世一元。大正→昭和→平成→令和。


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