スイッチバックの短区間であっても、前の運転席から鉄道時計、乗務行路表を後ろに持参し、差し込み。立野駅到着時刻および発車時刻を指差して確認。鉄道業界に「適当」という言葉はなく、1秒単位でも正確にというルールがあるとおり。
まるで終着駅のような風景だけど、スイッチバックなので線路が本線より分岐しただけの中間駅。
2016(平成28)年に熊本地震が起きた直後から長い間不通を強いられましたが、2020(令和2)年8月8日全線復旧。ここで接続する国鉄高森線が前身だった「南阿蘇鉄道」も被災。現在は途中の中松から高森間を平日は1日3往復。土日祝は普通1往復および観光列車のトロッコ列車4往復。もともと国鉄高森線は、宮崎県側の高千穂線と連結する計画がありましたが、国鉄の破綻により、高森線は第3セクターの「南阿蘇鉄道」に転換、高森線もいったんJR九州に引き継いだものの、わずか1年で第3セクターの「高千穂鉄道」に転換し、両方繋ぐ路線は未完のまま凍結。もし、全区間開業していれば、延岡から高森まで73.0キロ、高森から熊本まで50.0キロ。熊本から延岡まで123キロといった、ショートカット路線になるはずだった。高千穂線は険しい山岳区間にあり、2005(平成17)年の台風災害により、復旧する目処が立たなくなり、2008(平成20)年に全線廃線。
2023(令和5)年に南阿蘇鉄道も全線復旧する予定です。令和になったばかりかと思ったら、もう「令和3年」・・・。平成から令和への御代替わりは計算しやすく、令和3年を平成に換算すると33年。平成18年と書かれても、今年は32なので差し引くと14年前と頭の中で暗算できてしまいます。
豊肥本線が復旧したばかりなので、線路も真新しい。豊肥本線が全線復旧、めでたいことだというのに、全線復旧する1ヶ月前の7月。久大本線、肥薩線、くまかわ鉄道が令和2年集中豪雨により、壊滅状態に・・・。当初計画では7月に久大本線経由で旅するのを組み込んだが、いったん予約した特急「ゆふ」をキャンセルし、延期。今度は豊肥本線が全線復旧するのを機に乗車。JR九州も厳しい経営に迫られ、11月で運行を終了したはずの「SL鬼滅の刃」号が12月も追加運行。指定席をオークション等で法外な価格で転売する悪質な輩を排除するため、販売方法に工夫をして欲しいとJR九州に苦情を申し入れたにも関わらず、現在も、以前と同じく全国のみどりの窓口で乗車1ヶ月前の10時から一斉発売。このやり方はね・・・・全国どこでも簡単に買え、JR九州の収入は指定席料金の840円のみ。オークションで出品しているプラチナ指定券の発行駅や発行会社の数字(例えば(2-タ)や(3-タ))を伏せているけど、切符の地紋が「E」(東日本)や「C」(東海)だったりして、本当に熊本から博多まで乗りに行くつもりはなく高額転売が目的だというのが見え見え。運営主のヤフーも法外な値段で出品している指定席券を随時発見次第削除はしてくれるけれど、すべては難しい。原価の840円よりもはるか上回る値段(例えば1万円とか)でも買いたい輩はJRではなくテンバイヤーの収益に協力しているということになっている。テンバイヤーから絶対買わないことにして転売はビジネスが成り立たないことを身にしみて懲らしめて欲しい。立野の話なのに、いつの間にかテンバイヤーの話に脱線。
立野駅は自動券売機設置。無人駅なのに「入場券」のボタンがあるのは、おそらく来訪記念向けなのかも・・・。
熊本まで760円なり。大分までの表示はなく、遠くて三重町の1680円まで発売。自動券売機はほとんど100キロ未満の区間です。切符の券面の(ム)マークは無人駅でなく、「乗客の希望する乗車券を発売できない駅」を意味しており、途中の有人駅(みどりの窓口)または車内で遠距離乗車券に買い替えるのにお客様の都合による「変更扱い」でなくなるもの。