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Channel: 東京アイランド
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おしゃまんべ~

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 次は間もなく終点、長万部。函館本線は当然ながら続きますが、山沿いを走行していた鉄路は再び海岸沿いになります。小樽あたりの海は日本海、こちらは太平洋。 

 やっと長万部到着。ここから普通列車で乗り継ぐといっても、本数が極端に少なく、ほとんど函館と札幌を結ぶ特急ばかりです。14時08分に着きましたが、函館方面の普通列車は16時15分。2時間も待ちぼうけになります。普通列車乗り放題の青春18きっぷ利用者だと、2時間もひたすら我慢して待つか、長万部から函館までの乗車券および特急券を購入するかのどちらかになります。
 JR北海道はやはり、宵越しの銭は持たないJR東日本の影響を受けているのか、「特急券拝見」の検札はあまり力を入れていない。指定席はチラ見して素通り。青春18きっぷシーズンだと特急の指定席券だけ購入して、堂々と指定席に座って函館。函館は大きな駅なので、普通列車で来たお客さんと紛れながら青春18きっぷで改札を通り抜けるキセラーがたくさんいるかも知れない。18きっぷが使えるシーズンなら、指定席自由席問わずまめに目的地までの乗車券を所持しているか目視でビシバシ検札してもらわないと困ります。JR西日本の本社は大阪なので、年間を通して在来線特急は検札実施中。民営化なりたての頃(1987年から1995年頃まで)は「機動改札」のオレンジ色の腕章をした車掌さんが検札していましたが、あの頃は「機動」って何ぞや?まるで警察の機動隊?私は何もやましいことはしていませんっ!!と気を引き締める思いをしたのは確か。現在は「特別改札」に変更しているので、「機動」よりは柔らかくなりました。

 この写真は友人からお借りしたもので2013(平成25)年7月27日。初めての日本一秘境駅の小幌駅を計画していた頃の写真です。2016(平成28)年の北海道新幹線が開通すると激変わりするかも知れないと、青函トンネルの海底駅見学や江差線をまわって、この日の宿泊地は長万部。駅前のビジネスホテルなら便利なんだけど、そのような施設はなく、駅から2キロ離れたところの温泉宿へ。純和風の宿なので、部屋は和室。食事も地産地消なので、カニやお刺身も出て美味しかった記憶があります。まだ雨は降っていなくて、翌日は予定とおり小幌、と思っていたんですけど、就寝中にすさまじい豪雨。聞こえないから外の世界が激変していることすら気づかず・・・。翌朝、雨量制限を超えたため、函館本線の山線以外は全面運休に見舞われてしまう。

 これも友人からいただきものだけど、当時運行していた大阪発札幌行きのトワイライトエクスプレスも長万部で運転打ち切り。駅前に急遽貸切バスがやってきては、希望者は貸切バスか、山線の普通列車で行くかの選択。小幌駅に行けないと判明したので、山線の普通列車に乗車。かなり車内は全部座席が埋まるほど混んでいました。すると、車掌さんが朝食のパンと飲み物を1人1人配布。私もトワイライトエクスプレスの乗客だと思われたのか、「どうぞ~」と差し出し。「いやいや」と受け取り拒否。ということは、山線の乗客は非常に少ないってことですかね・・?

 昔から交通の要所と言われている長万部。ホームがすごーく長いです。小幌駅へは2度目のリベンジ、最初で最後の乗車だった、北斗星号で長万部下車。懐かしいです。

 みどりの窓口は2013年当時とあまり変わらないんですけど・・・・

 ここに名物の「かにめし」駅弁売店があったのに、現在は待合室に変更。老舗の味、名物の駅弁はなくなったのか!?と心配していましたが、駅を出て左側にある「かにめし本舗かなや」は営業中。1928(昭和3)年に開業してからもう93年目。駅弁の蓋を開けると、全面カニで埋め尽くされ、カニ好きな方にとってはたまらない一品になっています。

 自動券売機は1台のみ稼働中。オレンジカードは使えます。

 小幌まで440円。あの頃は小幌駅熱狂マニアなので、2回も来訪。小幌駅が有名になりすぎて、秘境感はもうすっかり無くなったような気がします。今からもう1度小幌に行くとしたら・・・・この日の始発、15時29分発の汽車で小幌へ。15時44分に着きます。小幌駅を充分堪能したあと、17時38分発の汽車で長万部に戻り、特急北斗18号で函館に19時24分に着く。倶知安駅で発行してもらった特急券を乗車変更するか多少の迷いもありましたが、やはり早めに函館に着いて、行きたいところがあるので、それは断念。
 


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