季節はもう夏になりましたが、北海道の話はまだまだ3月下旬の世界です。
雪が溶けた水で川が濁ってしまうところもありますが、ここはまだまだ透き通っています。
然別駅。ひらがなだけだと「叱り」を連想してしまいそうですが、「然るべき」の漢字が使われていて、読みは「しかり」。
まわりは秘境駅っぽい雰囲気が漂います。グーグルマップで確認すると、駅周辺のストリートビューは入っていませんでした。しかし、民家らしき集落や然別簡易郵便局もあります。
然別を出た直後、昔懐かしいホーロー看板。宗谷本線の北星駅も「毛織の☆北紡」の文字が掛けられた看板もありました。公的記録では1959(昭和34)年となっているけど、ホーム下の礎石では「1956(昭和31)年7月」と刻印されています。
・北星駅の思い出(2018年(平成30)年来訪)
古めかしいホーロー看板の「毛織の☆北紡」は、何の会社?と調べてみたら、1950(昭和25)年、現在の「ホクレン」の前身として北紡株式会社創業。主に羊の毛を集め、製品化していた。羊毛自由化が行われた1961(昭和36)年、業績が悪化し、1965(昭和40)年に廃業。それなのに、看板が令和になっても架けられているなんて、非常にレアなこと。
残念ながら2021(令和3)年3月ダイヤ改正をもって、廃駅になりました。名寄市が駅舎を保存することを検討していたみたいですが、65年以上経過しており、移設するのは困難だと判断し、解体することになったそうです。
・名寄市役所のホームページ ← 旧北星駅は地域の歴史を伝える文化的な価値が高いと評価。
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然別(しかりべつ)駅
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