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Channel: 東京アイランド
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残しておきたい大正の古き良き時代

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 昔からずーっと変わらずの風景。このあたりは厚狭川の源流に近いので、水もすごく澄んでいます。

 これぞ、昔ながらのニッポンの原風景。

 国鉄のキハ40だった頃は勾配を登るときはフルノッチ。フルノッチとは、ハンドルを最大加速の位置に動かし、床下のエンジン1基のモーターが苦しそうに響きや爆音を奏でながら走行していたのに、今のキハ120は静かに軽々と山間を駆け抜け。

 ここは単線なのでレールが見えたら、駅に近づくサイン。

 ここは開業当時の駅舎を構える、於福(おふく)駅。

 開業は大正9(1920)年10月30日。今日は令和2(2020)年9月27日。ちょうど駅舎も100歳を迎えます。

 大正、昭和、平成、令和。4世代だけど、明治から続く5世代の駅もあります。日本一現存する最古の駅舎は愛知県の武豊線、亀崎駅。明治19(1886)年建立。熊本県の八代から鹿児島県の隼人を結ぶ肥薩線も、もともとは鹿児島本線として明治時代に開業。肥薩線の駅はほとんど明治の遺産になっています。しかし、2020(令和2)年7月、九州豪雨によりいくつかの肥薩線の鉄橋が流失、球磨川の洪水により沿線の駅舎に砂利が流れ込むなどの甚大な災害を被り、明治時代の駅舎を再開する目処はたっていません。

 中国ウィルスがなければ、今年の年賀状は「 特 牛 → 於 福 経由:山陰・美祢線」の切符を考えていたかも知れません。結局、もう、コロナはごめんですという意味を込めて、「君 津 → 後 免」を発券。「君」の字を分解すると、コ ロ ナ になります。疫病退散のアマビエをもじって「海老名」(神奈川県・相模線)または「海老津」(福岡県・鹿児島本線)を採用しようと考えた矢先、後免を思い浮かんだので、後免に決定。兵庫県の加古川線に厄神駅もありますが、「君津 → 厄神」だとコロナは災厄をもたらす疫神だという意味になり、ネガティブな印象になる。来年の年賀状は前年の世相をどのような駅名の組み合わせにするか悩んでしまいそう。


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